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コンビニに寄って適当にお菓子等を買い、学校に到着すると教室に向かわず屋上に足を進める。

 まーた近藤さんに殴られたらイヤだし。
湿布は貼ってるけど、あの人はそれに構わず殴りそう…。

屋上に着き、静かにドアを開けて外に出て閉める。
 晋助、今日もいるのか…?
疑問に思いながら梯子を伝って上れば、ソイツは頭の下で手を組んで仰向けになり目を閉じていた。

…アレ?もしかして寝てる?
マジでか!

晋助の寝顔とか超レアじゃん!
 起こしてしまわないよう、なるべく音を立てない様に注意しながら上りきり、そ〜…っと奴の顔をのぞき込む。


うわー…まつげ長。肌白いー。鬼太郎のくせにキレーな顔しやがって…!!
 眼帯してるのが更にかっこよく見せてるよ。

あー…ムカつく。顔に落書きしてやろーかな。
 それか写メ撮ってやろうかな。
写メって後で笑ってやろうかなー。


「写メ撮ったら殺ス」

「ぎゃああッ!?」


目を閉じたまま警告する晋助に驚いて思わず叫んでしまった。
 び…ビビッた…!!


「お、起きてたのか晋助…」

「ったり前ェだ」


ゆっくり起き上がり、こちらに顔を向けると晋助さん。

 心臓に悪いからやめてくれ!!(泣)


「起きてたなら何か言えよ…!!」

「お前がどんな行動するかと思ってな」


 ククッと、いつもの様に喉の奥で笑うコイツをちょっぴり殴りたくなったのは秘密です。