・男主くんと買い物
「アレ欲しいな、アレ」
「なんだよ」
「ほら、湯呑みの柄で魚の漢字がプリントされてるやつ」
「……少なくともこんなショーウィンドウが並ぶ道の店は扱ってないだろうな」
「じゃあやっぱ、お寿司屋?」
「売ってはないだろ」
「書いてある魚のネタは提供するのに…」
「通販で買え」
「あ、その手があったわ!湯呑みの漢字の中に『鮫』を発見した時から欲しかったんだよね」
「今から注文してんじゃねぇよ。カードショップ行ってから、家帰ってやれ」
「待って、お気に入り登録だけさして」

・お買い物2
「神代神代!ようやくガチャポンのサメシリーズ揃ったんだけど!」
「ハァ?」
「ほら、ショップとか本屋とかの端にあるガチャポン台のさ、全6種のサメの模型だよ」
「あー…見つけるとお前真っ先に一回回してたヤツな」
「そう!サメシリーズ!」
「直ぐどうでもいい事に注ぎ込みやがって…浪費癖つくぞ」
「貶さないで俺が一番よく知ってんだからさ…」
「分かってるんなら踏みとどまれ」
「それこの間パック大量買いした君が言える?」
「テメェもおこぼれやっただろ、俺に何か言える?」
「うっ」
「ほらみろ」
「くやしい」
「そうだな、いいからさっさとデュエルするぞ」

・後輩の話
「つくもゆーま?」
「ああ。俺の後輩」
「ふうん?一年か、その子、デュエルはするの」
「しなきゃ接点すらないだろ」
「あはは、だよなぁ。でなきゃ、クールで飄々とした札付きの不良に突っ掛かる意味がわからないし」
「…お前今俺を馬鹿にしたな」
「いっ!また頭ひっぱたいたなシャーク!」
「無駄口叩いてないでテメェのターンだ、ドローしやがれ」
「はいはい俺のターン。ドロー…げ、」
「その顔は手札が良くなかったな?」
「言うなよ…シャッフルが足りなかったんだって…」
「負けたら飲み物奢るって約束だぜ」
「ちぇっ。――ま、凌牙が後輩の顔と名前を覚えた記念で負けてやるよ!」
「素直に手札が事故ったって言えねぇのかお前は…!」

「俺もそんな後輩欲しいなー」
「まずはそのサボり癖治さないと無理だろ」
「成績は良いんだから、良いのさ」
「…はあ」



湯呑み→欲しいです
サメガチャ→実際にあります

男主くんの凌牙の呼び方は故意に変えてますが、彼自身のキャラが安定しません…(´・ω・`)




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