・箱買い
「と、言うわけでシャークさん!」
「……急に来やがって……第一声がそれか」
「まあまあ。新しいパックのボックスが漸く届きまして、早速神代宅へ乗り込んだ次第」
「は?」
「この間、割り勘して予約したカードパックですよ」
「ああ、あれか」
「ん、水属多いって言ってたソレ。開封会しよ、開封会」
「そのまま居座る気満々だよな、お前」
「いいからハサミ二つ持ってきて」
「お前に顎で使われるのだけはすげぇ腹立つ」
「ハサミ持ちながら言うなよ…」

開けた
「あー、んー、俺はこの罠とダブった魔法カードだけは欲しいんだけど」
「俺は水属のモンスターと永続罠を一度使ってみてぇな」
「じゃ、交渉成立ってことで。スリーブにいれないとな」
「ああ」
「入れおわったらデュエルしよう、凌牙」
「フッ。デッキ組み直してからだ」
「よっし。次はカートンで買いてーな」
「…止めとけ」


・常習
『凌牙、暇』
「…。つまんねぇ事で連絡してくるんじゃねぇよ」
『暇に耐えきれなかった。それにもうすぐ試験期間入るしすげー暇』
「それはこっちもだ。だから連絡はしてくるな」
『え!シャークは勉強するの?』
「ハァ。お前は俺を何だと思ってんだ」
『まあ、君は根は真面目だもんな』
「うぜぇ。もういいか、切るぞ」
『あ。なあ、放課後勉強会しようぜ』
「…終わったらメール入れとけ」
『おー』







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