・おこた
「さよなら炬燵、またきて寒い日」
「漸く片付けたのか……もう夏になるってのに、遅すぎるだろ」
「だって電源点けないで炬燵に足突っ込むの好きなんだよ。きっと俺の前世は猫だったんだ、炬燵で丸くなってたんだ」
「猫に失礼だな」
「えっ。俺、なんかシャークの毒舌を浴びせられる様な事言った?あれ?」
「言ってねぇけど、その自堕落さにイラッときた」
「ええー理不尽」
「お前デュエル以外になると、途端に行動が遅くなるよな」
「やるときはやる子だよ」
「はっ!言ってろ」
「はいはい、どうせ俺はやるときが無いですよー。というよりやるときとか、来なくていい」
「真面目な顔しながら、言ってる事は本当に酷ぇな」


・雨降りの夜
『お。雨が降ってきた』
「そうか?」
『窓の外見てみなよ、結構強い雨音する』
「……ああ、降ってきたな。外の街灯が霞む位強くなってる」
『通話しながらでも雨音が聞こえるって相当じゃね』
「まあ、明日は曇りらしいから暫くしたら弱まるだろ」
『このまま降り続いて体育潰れればいいのになぁ』
「てめぇのいう通りなら、土砂降りの中登校するんだぜ」
『あっやっぱ無しで!デッキに湿気ヨクナイ!でもって屋上でサボれない!』
「真面目なのか不真面目なのか…いや、お前は不真面目か」
『ひっでぇの』




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