・あけまして
『初詣行きませんか!』
「残念だったな、ついさっき璃緒と行って来たばっかだ」
『えええ……!そんなんだったら、神代んち泊まりに行けばよかった……あ、所で璃緒ちゃん振袖着たの?』
「年末は無理だっつったのお前だろうが。あー、振袖着たぜ」
『ぐ。……せめて璃緒ちゃんの着物姿写メ下さい』
「やらねぇよ。新年早々から煩悩に溢れてるな」
『じゃあ初詣行ってくれよ。独りぼっちは寂しいだろー』
「もう初じゃないぜ」
『凌牙が屁理屈言いやがった』
「だったら、30分以内にウチに来れたら付き添いしてやるよ」
『言質とったからね?』
「つべこべいってねぇで早くこいよ」


・無事着いた
「大吉大吉大吉大吉……」
「参拝したと思ったらおみくじか。いくら念じても結果は変わらないと思うけどな。おい……いいから早く引け!」
「いった!新年一発目貰うの早すぎだろ……、すいません、二廿番のおみくじ下さい」
「俺の予想だと去年と同じ小吉だな」
「うっせ。去年って、失せ物見付からないってあったやつね。引き運無くなるんじゃないかって速攻枝に結んだなー。さて今年は、っと」

「お」
「お?おお?……!」
「嬉しさで固まるか、普通」
「だって、だい、大吉!」
「ああ、よかったな」
「枝に結ぶべき?結ばなくちゃいけねぇの?」
「ンな顔するなら財布に入れとけ」
「よし三が日過ぎたらデッキ組み直そう。勝率あがる気がする序でに模試の結果とかも」
「それで俺に負けたら笑えるよな」
「シャーク。笑えない冗談はやめよう」
「ハッ!組み直したら連絡いれろよ?」
「あああ……!この不良鮫の余裕ぶり…!」
「最後で詰めが甘いお前が悪い」
「ぐぬぬ」







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