・その花の意味
「なんで女の子って花が好きなんだろうね」
「偏見だろ。璃緒を見てみろ、花より服だ」
「そう？でも俺を好いてくれた女の子は好きみたいだよ」
「へえ、花でも贈られて告白されでもしたか」
「いんや。俺には勿体ないくらい、いい子だからって言って断った後に贈られた」
「あ？何だそれ意味わかんねェ」
「私の気持ちです、ってプリムローズとベラドンナの小っさいブーケ貰ったんだよ」
「……聞いたことない花名だな」
「そうそう、花束のチョイスにはあんま使わないんじゃないか？だって、ベラドンナは有毒なヤツだったし、どっちも花言葉が……ねえ」
「花言葉？」
「いやー植物族デッキから高じまして」
「よく思う事だが、お前の考え方は斜めにズレてる」
「シャーク、それは誉めてる？貶してる？」
「自分で考えろ。で、その花言葉が何だって」
「あー、何かその女の子を恐ろしいと思ったんだよ。それだけ」
「背後には気を付けろってか」
「そこまで病んでないと思うけど。でも、あの子恐いくらいに鋭いよ」
「んな呑気に俺の家にいつまでも寛いでないで早く帰れよ」
「うん」
「……お前が素直なのが逆に違和感だ」
「えーひっでえ……」
「はっ！花束貰った事なんてさっさと忘れちまえよ」
「そうだね。君に心配掛けたくないしね」
「言ってろ」
「あああ！考えてたら憂鬱になる！忘れたいからデュエルでもしよう！」
「いいぜ。また負かしてやる」
(花言葉は哀しみと人間嫌い、人を騙す者の魅力)
間違ってる様で、的確だ。
・五部が好き
「しまった……とうとう集め切ってしまった」
「漫画か？よかったじゃねェか、最後まで読めるだろ」
「調子乗って最終巻まで一気に買っちゃった。パックが買えない……」
「お前の短所は後先考えない所だよな。デュエルなら熟考すんのに」
「ぐっ。反論できない！」
「読み終わったら貸せよ」
「散々馬鹿にしてそれを言うか。凌牙ふざけんな」
「3パックと交換」
「おっけ、取引成立」
「単純な……。そう言えば集め終わったの、どれだ？」
「五部。イタリアギャング。ジョルノ」
「単語で返すなよ……読みながらお前が号泣してたやつか」
「おー。離別ってのでもう、」
「おい！ネタバレするな」
「ちょ、カードカタログで叩かないで痛いっ」
*
五部とSBRが好きです。
花言葉は男主が学校だと一人が好きな不良だといいなって話でした。