106話のドラッグルーオンVS銀河眼戦後の妄想/会話文




「おい、カイト」
「?どうした」
「どうしたじゃねぇよ。目の下、擦り傷が出来てんぞ」
「ああ、先のデュエルで飛ばされた時にでも擦ってしまったか」
「そのたった今気付いたって顔……お前、痛覚って知ってる?」
「凌牙貴様、俺を馬鹿にしているのか」
「んな不機嫌になるなよ、からかってみたかっただけだっての」
「ふん、こんな小さな擦り傷など微かに傷口が熱いだけだ。気にする必要などない」
「まあ、お前ならそう言うだろうな。でもシティに帰ってハルトが見たら心配すると思うぜ」
「!それは……確かに、否定は出来ない、が、」
「過度に心配させたくないなら、ほらこっち下向け」
「何故だ」
「嫌なら目でも閉じてればいい」
「!?だから、何を、」
「あ?何って、こいつを貼ってやるだけだろ」
「……絆創膏」
「これ貼っとけばハルトにあんまり心配かけさせないし、ばい菌も入らないからな」
「……ばい菌」
「ん、よし貼れたぜ。……カイト?」
「……っ、いや、お前の口から『ばい菌』なんて単語が出るとは思わなかったもんでな……ククッ」
「はぁ!?ばい菌って、言うだろ!」
「小さな子供相手にはな」
「……さっきのは聞かなかった事にしてくれ。いや、しろ」
「無理だ。だが、まあ絆創膏の礼は言っておく。――助かった」
「てめぇの口から礼なんて珍しい事もあるんだな」
「ふ、ばい菌が入らないようにしてくれた礼だ」
「カイトてめえ!それ絶対、誰にも言うなよ!」
「そこは保証しよう。お前の可愛らしい言葉を聞くのは俺だけでいい」
「……、ばーか」
「照れ隠しが下手なところも、な」


*
きっと凌牙に絆創膏を貼ってもらう時、カイトはちょっと屈んで凌牙にきゅんきゅんしてたと思う。
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