学パロ/会話文/※カイ凌付き合ってません





「最近、何もないのにハルトに声援を送られるんだ」
「は?何の」
「わからん。だが、朝ハルトと別れる時や家に帰って直ぐの時に、『兄さん、頑張ってね!』と力一杯に応援のような言葉をくれる。……可愛らしくて直視できなんだ」
「ブラコンに磨きがかかってんな。大方、カイトのデュエル連勝記録の事とかじゃないのか」
「連勝中の事をハルトは知らないからそれはない」
「? じゃあ、なんだ?」
「それが分からないから凌牙に訊いているんだ。うちに来ればハルトとよく話すだろう、何か知らないのか」
「何かってテメェ……俺に判るわけないだろ、思考を投げんな。連勝記録じゃないなら、勉強か運動か……あとは恋愛か?」
「凌牙貴様……何を愉しげに笑っている……?一日に過ごす時間が一番長い人物がお前なのだから、恋だの何だのを俺がしている訳がないという事は知っているだろうが!」
「そうカリカリすんなよ、学園の貴公子様。ま、朝は途中で会ってそのまま登校、同じクラスで日中授業と休み時間、昼は今と同じで空き教室で飯……で帰りも朝と同じ。――何だかんだ四六時中いるんだから恋はねぇな」
「貴公子にはつっこまないからな。チィッ!全く嫌なあだ名だ」
「顔は良いのに性格がこれだもんな……。気になる異性もいない、となると勉強もないだろうし……」
「何故だ?」
「文武両道が何ほざいているんだか」
「……、ならハルトは何を応援しているんだ?」
「さーな。 ああ、でも応援と言えば最近璃緒も俺の学校生活を聞きたがるな。で聞き終わってから『早く自覚しなさいよ。私は応援するから』って言ってくるぜ」
「お前の妹こそブラコンか。別クラスだからと言って、そこまで訊いてくるか普通」
「俺に訊くな。大体、自覚って何だ自覚って」
「身に覚えがないのか?」
「カイトこそ」
「……」
「……」
「サレンダーだ。凌牙が判らないならどうしようもない」
「癪だが、同感だ。文武両道云々は兎も角、俺が恋愛してる訳がねェ。何故だか女子にそんな気分にならないしな」
「四六時中つるんでいる上に、お前の事は大分把握しているつもりだ。凌牙が現つを抜かす女子は居ないだろう」
「ん、」
「しかし……一層謎は深まったか」
「何を頑張れって言うんだかな」
「もういい。頭痛がしてきそうだ。――所でその出汁巻き卵、綺麗に巻けてるな」
「力作だ。一口やろうか」
「ああ、貰う」
「半分だけな。 ほら口開けろ」
「ん……美味しい。これなら良い妻になれるな?」
「なるなら主夫だ」
「ふっ、そうか。俺好みの味付けが出来るんだ、貰い手が居なかったら俺がお前を貰ってやろう」
「ハッ。収入が良ければなってやるよ」
「……嫌に現実的な話だ」



「……何であの二人付き合わないのかしら。自覚が無い程怖い事はないわ」


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