Dゲイザーで会話/会話文






『……判らないだと?お前の言っている意味が分からない』
「あ?それはこっちの台詞だぜ。判らないんじゃねぇよ、機会がないだけだ」
『それがおかしい。普通、妹を叱ったりする場面があっただろう』
「だから、お前のとこの弟……ハルトに叱るのと璃緒に何か言うのとじゃ言い方も諭し方も違うだろうが」
『……違うのか』
「それ以前に弟の叱り方を俺に訊く方がお門違いだ」
『仕方ない、履歴の一番上が凌牙だったからな』
「……」
『おい、急に無言になるな』
「少し黙っててくれ……」
『ああ成る程。もしやお前も履歴の一番上が俺だったな?』
「――チッ おい笑ってんじゃねぇぞ!笑い声聞こえてくるじゃねーか!」
『ク、ハッ……。これは、不可抗力だ……ククッ』
「てめぇだって俺と同類だろう!どうせ登録数少ないんだろうな!」
『惜しいぞ、凌牙。ゴーシュやドロワやクリスの番号だって普通に履歴にならんでいる』
「は?だったらそいつらにコールしろよ!特にXなんて兄弟の叱り方についてだったら朝飯前だろう……!」
『そうだな。クリスだったら年の離れた兄弟がいるから良い案を出してくれそうだ』
「それを知って尚俺にかけてきた意味がわからねぇ」

『許せ、お前の気を惹ける話題がそれくらいしか見付からなかった』
「は」
『無性に凌牙の声が聞きたくなったらかけていたんだ』
「な、……」
『履歴の一番上は嘘じゃないがな。――照れたか?』
「っ、どうせ嘘じゃないだろ。ああ、照れたぜ、少しはオブラートに包めっての」
『遠回しに言うのは好きじゃない』
「だろーな」
『何より包まずに言った方が、お前はしっかり答えるだろう。今みたいに』
「勝ち誇ったような声でいうとこかよ」
『フ、だが当たっているだろう?』
「うぜェ。碌な話題見つからなかった癖に。大体、話題なんてデュエルだの幾つでもあるんじゃないのか」
『デュエルばかりになるな』
「それでいいだろ。カイトの選ぶカードは案外使い易かったりするし、聞いていて俺も退屈しない」
『何だ、俺が効果の話をしている時は上の空な相槌ばかりで聞き飽きたのかと思っていたが……あれは単に考え込んでいただけだったのか』
「……聞きながらメモしてンだよ」
『なら効果を書いてメールで送ってやるぞ』
「この前のか?」
『ああ』
「あー……今カイトが空いてるなら直接聞きに行ける」
『空けるから訊きに来い』
「ふは、なんだそれ。逢引きのお誘いかよ」
『勿論そうだ。あと来るついでにキャラメル買ってきてくれ』
「ああ、分かった。仕方ねぇから会いに行ってやるよ」
『それは楽しみだ』




だってお互い友達少なそうですもん…!
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