とても雑談/会話文/色々と残念な兄がいる/同盟の続き





「またこの面子かよ。嫌な予感しかしない……俺はこいつらまとめらんねェぞ!」
「?凌牙は時折何に対して苛ついているのか解らない時があるな。……それはさておき、議題は【弟及び妹が可愛かった場面】で第二回長兄会議、スタートだ」
「俺は――ハルトが兄さん、と言ってくれるところだな。いや、寧ろハルトという存在がいるだけで可愛らしさ、愛らしさ、いとおしさは全てクリアだ」
「ふむ。私はWとVが可愛らしく口喧嘩していた場面にしようか。幼い頃は単語が飛び交うものだったが、今もそれは変わっていなくてな……見ている側としては微笑ましい限りだ」
「よし終了だな。俺は帰る」
「何を言っている、凌牙。まだお前が言ってないだろう」
「やはり妹となると気恥ずかしいのかい」
「違ェよ、さも当たり前の様に自分の兄弟愛してる宣言されたから若干お前等に引いたんだよ」
「俺は正直に言っただけだが……」
「ああ、私もだカイト。どうやら神代兄妹はストイックなのかもしれないぞ……?」
「そうか……妹の可愛い場面もあげたらきりがないという事ですね、クリス」
「うぜェ!」

「凌牙、たまにはデレてやらなければお前の妹もWの様に反抗期に、」
「急かすな。今思い出す」
「……見事な即答だったな」
「余程Wと比べられるのが嫌なんだろう。フフ」
「クリスから見て、VとWを比べるのはどうなんだ?」
「ん?ああ、Vは天使、Wは思春期な可愛い弟、といった所だろうか。比べられないな」
「それは比べられないですね、色々な意味で。 で、凌牙は思い出せたのか」
「あー…… 何だかんだで俺を慕ってくれる所、か?我が儘とか偶に言うけど、許せちまう、し」
「デレたな」
「デレましたね」
「お前ら、あんまり調子に乗ると弟たちにこの会話聞かせて「兄さん、兄様、気持ち悪い……」って言わせるぞ?」

「くっ」
「ハ、ハルトォオオ! それだけは止めろ!」
「だったら俺を弄るな、あとデュエルディスクしまえよ、愚兄が!」
「……愚兄」
「愚、兄……」
「な、なんだよ……?」
「いや。Vは私を兄様呼びだし、Wもそんな風に呼ばないからな……少し新鮮で」
「凌牙」
「うわっ、カイト、近ェぞ……!」
「愚兄、と、もう一度呼んでくれないか」
「どうやら彼にはどツボだったようだな。因みに『愚兄』の意味一つには、自分側を低い位置におき自らの兄を差す際の言い方、というのもあるんだぞ。要は愚かな自分の兄、と言ったところか」
「そっちの意味じゃねぇよ!チィッ離しやがれカイト!」
「却下だ。」
「で、凌牙。カイトには愚兄と言うのなら、私には義兄と呼んでくれて構わないぞ」
「話を、聞けぇ! くっ、璃緒に助けを、この際八雲でもいい……!」
「ハハハ。アニメと漫画が混ざっているな」



回収者(Vと遊馬)と救世主(りおちゃん)がくるまで長兄会議は続く。
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