学パロ/会話文





「どれにするんだ」
「ん、……白玉入ってるやつ食いてぇな」
「白玉が入るメニューは……5つあるぞ?いや、2つくらい凌牙なら食べきれるか」
「一つに絞るから悩んでんだよ」
「一つ?入るまでに随分並んだのに何故だ?」
「馬鹿がッ 男二人、こそこそ甘味屋に入るだけでも恥ずかしいのに、ましてや今は放課後だぞ!俺たち制服じゃねぇか」
「前々から行きたいと言っていたのはお前だろ。雑誌でまでチェックして。……ククッ、まさかとは思うがさっきから頬が赤いのはその所為、」
「チッ、少し黙ってろ!」
「妙な所で恥じらうな、お前は」

「で、決まったか」
「……白玉クリームあんみつか、白玉抹茶クリームあんみつ」
「そう深刻な顔で言うがアイスがバニラか抹茶かの違いだけだが」
「……カイトは決まってんのか」
「そう……だな。どれがいいと思う」
「何がどうなって俺に訊く行動に出た」
「お前が見てた雑誌にはどれも美味しいらしいから逆にどれでもいい気がしてな」
「……ハァ。勝手に見てるんじゃねぇよ。余裕で俺が選び終わるのを待ってる様にすげーイラっとする」
「いいじゃないか、こうして付き合って来てやったんだ。ほら早く頼まなければいつまでも食べられない、そうだろう?」
「……白玉クリームあんみつ」
「フ、拗ねてやるなよ。 ああ、注文を――白玉クリームあんみつと白玉抹茶クリームあんみつ、一つづつで」
「!」
「(珍しい、凌牙の驚く面なんて……)仕方ないからな、抹茶アイス位分けてやろう」
「!!」
「フッ、ククッ……!二重に驚くな、こそばゆい」

「……」カシャッ
「(写真に残すほど嬉しかったのか)」
「おい……カイト、俺から見返りなんてないぜ?」
「まあ、今充分に貰ってるのは俺の方なんだがな」
「あ?」
「いらない。ほら、抹茶を移してやるから容器を寄越せ」
「カイト……お前は見かけに寄らず甘い奴だ」
「あんみつよりは甘くはないがな」




ちまっとした甘味処っていい
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