「ほら、真田つめて」
「む、意外と狭いな」
「お前がデカいんだよ」
細い道を縦一列で進む…のだが、前の真田がなかなか遅く、俺はいらいらしてくる。
「っ」
「あ」
ずる、と間抜けな音をたてて奈落の底へ真田は落ちていった。
「…早すぎだろ…」
その呟きに敵側にまわっている仁王が吹き出した。
「流石真田じゃな。ブンちゃんもお腹がつっかえて落ちないように気をつけんしゃい」
「落ちねえよ!」
ブン太の逆鱗に触れた仁王はそのまま思い切り叩かれる。
「ちょ、ブンちゃ、うわああああ」
「…落ちたね」
「…落ちたな」