笑ってはいけない
「今日は、"笑ってはいけない"しようや!」
げぇ、とあからさまに顔をしかめた財前を無視して白石は話し続ける。
久しぶりに部活に来た千歳もやるたいーと喜んでいるし、何より小春が面白そうねぇ、といっているので俺も付き合うことにした。
「なあなあ、ワイお尻叩く役やりたい!」
「金ちゃんがその役やったら俺らの尻死ぬわ!!」
謙也がすかさずつっこみ渋々金太郎は掴んでいた木の棒を地面に落とす。
ようやったで、謙也。
金太郎に尻叩かれとったら2つどころか確実に4つに割れる。
「白石、なんでいきなりそげな事するったい?」
「ん〜?たまには息抜きもせなあかんしなぁ」
「それはよかねぇ」
そういうのは正月にしようや、なんていう俺の意見は確実にスルーされるだろうし、まあ、なんだとりあえず、
「はじめ!」
いっぱい笑かしたんで!なんたって笑かしたもん勝ちや!