舌先の血汐
蠢く骨
這い蹲る皮を嗤え
眼窩とフォーク
萎びた内臓に花を捧ぐ
黒ずむ世界
染まろうじゃないか
タイミングとハッタリ
肺は嘘で炙れている
心臓は悪くない
私という単細胞
惨めなダンスショー
華々しいフィナーレ
拍手喝采の退場
終わりませんか?
教養の欠如
脳みそが鈍っている
誰かを殺めたその指は純白を装い私を愛でる
不都合を排せよ
第三者(死亡)の反論
墓場から参りましょう

色気で酔わせる
黒を背負う背中
白を孕む子宮
赤が這う内股
水に流せるのならば
電子の海を掻き分けて
唸れど花は枯れない
猫目の秘密
歪む景色に餞を
支配されたがり
隷属成り下がり
独裁者の海

足首に絡まるのは気持ち悪い愛の脱け殻
首筋を絞めるのは救いようのない愛の表現

掴んだはずの、
リセット リセット
まさかきみが、
証拠隠滅、胃の中へ
人間の真似事
誘惑されてしまいそう
官能的に誘う舌
シーツに棲まう獣
疼きだす身体
これが愛か殺意かなんて後から議論すればいい
投げ出された四肢の美しいこと!
真夜中の白百合
おかえり我が本能
おかしいことが好いのでしょうか?

無垢は汚れを認識するか

どちらが悪いかなんてアダムとイヴに聞け
絡める指は格子のよう
大人は狼より質が悪い

「子どもはもうおやすみの時間さ」
人差し指を立てた狼さんが怪しく笑った


例えばいま誰かが泣いても笑っても死んでも生きたいと思っても、僕らが知ったことではない

非協力的な第三者
だんまりをさ迷う
泣き腫らした瞼でぼくを責めないでくれ
黙認しまっせ
愛と金の人間劇
胃の中で喚く憎悪
負け犬の皮肉
飼い猫の遠吠え
マボロシ
眠れる夜と紳士
Where my xxx ?

慈しみ飾り立てるこの身体はやがて灰になるというのに、なぜ今日も鏡と仲良くするのか

おやすみのキスを目蓋に落としてよ

行き着く場所は同じさ


 
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