怪盗シュラ×敏腕刑事雪男
2012/04/10 07:05



硝子の割れる音が暗闇に広がる。月明かりもささない台座の周りには粉々に砕け散ったショーケース。中には王様のように大ぶりの宝石が鎮座している。素早くそれに手を伸ばした所で世界が切り替わった。眩しい。光源に、照らされる。

「……しつこい男は嫌われるにゃ」

「面白い事を言いますね泥棒さん」

どうみても若すぎる、いっそ幼い顔つきをした彼はシニカルな笑みを咲かせた。完璧に配置された部下を一糸乱れず統率する。警察の攪乱が大得意な彼女にとって、苦手極まりない相手であった。





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