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※前にメモにて書いたのを元にしてます
※夢主は聴覚が悪いです、狂ってます。
※勝家と付き合っている学パロで破局シリアス
「琴枝に狂気を感じていた。」
「へーそうなんだ!悲しいな!」
普通なら戸惑うべき所を笑う琴枝。瞳に光は無く、とても暗い。そこに勝家を写す。
「琴枝、何故私に拘る?」
二人は誰も居ない屋上で話していた。
勝家は掌に力を込め、嫌だという感情を我慢している。が、琴枝は大きく腕を広げ「屋上って青春!」と笑っている。
「質問に答えろ!」
思わず強く言うが、琴枝はハテナを浮かべる。
「もう一回、お願いします。」
笑い声が消え、真顔になる。
夏に告白され琴枝と付き合った、色んな場所に出掛けた、色んな事をした。
幸せな学生生活だった。
だが、琴枝は変わった……。
突然、性格が変わってしまったのだ。それでも、勝家に対しては、より一層くっつく。
(もうこの人とは付き合えない。)
「琴枝、私と貴女は釣り合わない。」
「だから?」
「この先は、分かっている筈だ。」
悲しむ所を琴枝は笑顔で「分からない」と返した。
何だ?妖怪にでも取り憑かれたか?
睨んでると琴枝の表情が、泣きそうな表情になった。
「私、分からない。」
「……琴枝?」
「唇の動きで大体の事は分かっても、聴覚が悪いから。」
一歩、また一歩と、琴枝に近付く。
耳が悪いなら琴枝を抱き締めれば聞こえる筈だ。
「勝家。」
「……申し訳なかった。」
首を振り、「良いよ」と小さく笑う。
「勝家の声が良く聞けて嬉しい。」
(強がり……か。)
琴枝をもう少し強く抱き締める。
「肩借りるね。」
「ああ。」
彼女は泣いた。そこに笑い声は無い。
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