*もしも、セレナに母さんがいて柚子に似た人形があったなら……という設定です。
「母さま、この人形が欲しい……」
ある日、買って貰った人形。
それは、私にとても良く似ている。いつもは固く目を閉じているのだが、目も私と似ているのだろうか。
私の周りにはいつも人、人、デュエリスと……私一人でも戦えるように守れるように頑張っているのに誰も認めてくれない。そうよ、私は一人なんだ。これは人形であり人ではない。私は勝手に理解をしてくれているかと思い込んでいたけど、所詮人形。
私の心の奥底まで理解してくれる人間なんて居なかった。
セレナは成長し人形の存在を忘れた。
そして、目の前に現れたのが私達(アカデミア)の標的−−柊柚子。セレナは思い出した。人形の存在と自分自身の運命を……。
「貴女は……瑠璃?!」
人形と似た少女は目を見開きそう言った。
もし、彼女が私が持っている人形が姿を変えた物ならば良かったのに。
『もし、』
『セレナがこの人形を無くしたら』
『人形さんは怒ってセレナを見捨てちゃうからね?全てを分かっている可愛い人形さんよ』
母さんとの約束はそこで砕け散った。
−−−
始めはセレナが人形をソリットビジョンで実体化させる話だったのに暗くなったな……もう少し、文が上手くなりたいですな!
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セレナと人形