別次元の少女との出会い
※夢主は儀式次元のピースということで。
オリジナル要素/捏造です
ある日出会った少女は柚子に似ていた。
柚子は融合次元から来た敵に狙われ走り遊矢の所へと向かっていたその途中の事だ。周りには敵と柚子以外、居なかったため闇雲に柚子は走っていた。しかし、柚子の足が痛くなってゆく。
まだ、遊矢たちが居る場所に辿り着けないのか。柚子は涙を拭いながら道を進む。そこに、人影が現れた。
「何、追いかけてんの?」
敵と私は目を見開いた。
私と同じぐらいの歳だろうか。
少しばかり髪型や髪色は違うが紛れも無く柚子にそっくりだった。
「お前も第四のピースか……!!」
「は?何、言ってんの?」
少女は寝ぼけているかのように言葉を返しているがデュエルディスクを構えている。ある意味、挑発だ。
「やめなさい!その人たちは危ないのよ!!」
危険だと思い柚子は必死に少女を止めようとしたが『暇だからさ、その子の代わりにデュエルしてよ?』と挑発してきたのだ。
「よかろう、」
敵と少女はデュエルディスクを構えた。
「ねぇ。」
「わ、私?」
「何か大変なんでしょう。」
私にしか聞こえないぐらいの小声で「逃げな」と言ってきたのだ。
「でも……!」
「私は大丈夫。私も同じピースだし、時間稼ぎにはなるよ。」
「……。」
「今、アイツらは私しか眼中にないから、早く。ね?」
少女は優しく柚子に語りかける。本当は一緒に戦いたかったが、柚子は頷き走り去った。
「逃がすとは」
「良いだろ?変わりないよ?」
少女は目を閉じデュエルの開幕を告げた。
「お前に似たやつが居る?!」
「そう!私の身代わりになってる!」
「分かった、今向かう……!!」
柚子は何とか遊矢の元に来れた。二人が合流し再びあの場所へ向かった時はもう少女の姿は無かった。
閑散とした薄暗い森の中だ。上から敵がやってくるかもしれないと警戒をしながら進む。だが、捜しても少女の姿は見えない。
「そいつは負けたのか……。」
「まだ、近くに居るかも知れないわ!」
また、捜そうとしたとき奥から少女の声がした。
『……イタタタ』
「「!!」」
遊矢は無事だったのかと駆け寄る。擦り傷が至る場所にあるが心配は要らないだろう。
「良かった。キミが来てくれなかったらバレてたよ。」
少女は安心したように遊矢に語りかけた。
「バレるって。」
「私ね、儀式次元から来たの。私は弱いから負けそうになったんだ。」
笑顔になる少女。
少しだけ悲しそうな表情に見えた。
「隠れていたのか」
「飛ばされた時にデッキが抜けちゃって。」
バラバラになったカードを無視し逃げ隠れて居たという。カードは敵に取られたと……。
「だから、お願いします!」
「へ、俺?」
「うん!匿って下さいな!!」
パンっ!と手を合わせた少女に遊矢と柚子の叫び声が重なった。
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新しい小説の原型かな?
儀式次元から来た夢主の話。
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