ハロウィンにて2



キッパリ言って、私の彼氏−−赤馬零児−−はハロウィンに興味が無いと決め付けていた。

しかし、それは間違いだった。

『零児!今日はハロウィンだよ!!』
「……あぁ、そうだな。」

零児に抱き付いてきたタイミングが悪すぎた。仕事中にはダメだろ!私!

『……ご、ごめん。仕事中に……』
「……?いや、20時には仕事が終わる。それまで、待ってくれないか?」
『合点承知!かしこまり!』


私はその後、外で暇を潰してた。
そして、20時前に零児のプライベートルームに行くと、いつもより華やかすぎてドアを蹴り閉めた。

な、なんなの?
零児は以前から「興味ない」って言っていたのに……?
か、カカ飾りがあ、ある!!?

改めて部屋に入ると「さっきの音は悠祈の仕業か?早かったな……」と言いつつハロウィンコスプレをしている零児がいた。

「悠祈の為に、魔女のコスプレを用意しといた」
『あ〜〜有り難う!』

『零児は、ハロウィンとか好きなの?』
「昔、零羅と内緒でやっていたのを思い出してな」
『……そうだ!
零羅くんも呼ぼうよ!』

良い提案だな。
零児は微笑んだ。

少人数のハロウィンも良いかもな


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2月5日 移動