年始をダラダラすごそうか



「セレナ〜!」
「なんだ悠祈か。朝から煩いぞ。」
地味に腹パンをするが悠祈には効かない。
「年始を一緒に過ごそう!」
「やだ、お断りする。」
「……!!」
「(当たり前だ。人前で泣くな悠祈。)」
何だかんだ押されたセレナは悠祈の部屋にて数日間泊まることになった。

「ミカンはこんなに美味しいのか。」
「そうだよ!まだまだあるから食べてよ!」
あっという間に机がミカンで溢れた。

「悠祈は川の近くに住んでいるんだよな?」
「そうだよ!行きたいなら準備しよう!」
「寒い……。」
嫌がるセレナを引っ張った。

その他にも、初詣に行ったり絵を描き合ったりした。

「もう最終日だね。」
「そうだな。楽しかった。」
「そう。私もセレナと一緒に過ごせて楽しかった。」

「じゃあな。」
「うん。」
悠祈が手を振った時、うるさい目覚まし時計がなった。

「……なんだ夢か。」
アカデミアの部屋の一角。
セレナはこの牢獄から抜け出してない。
『セレナ〜!』
悠祈の声がアカデミア中に響いた気がした。
−−−
オチが何か怖いですが普通の夢落ちセレナ。