blueskyの没小ネタ



blueskyの没ネタです。
せっかく書いたのでこっそり置いて置きます(H28/01/07)。
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「"質量も持った"ね……。」
「急にどうした?」
当たり前の事だから、そう言うよね。と悠祈はユートを見る。
今、何故ユートが居るかと言うと病室のテレビを付けていたら「デュエルの大会情報を集めてきた。」と悠祈の元にやって来たのだ。ラジオも無いのかと聞いた彼女だが、何やら察したらしく椅子に座らせてくれた。
「質量があるなら、お菓子とか食べれるのかな。」
「いけないことは無いと思う。悠祈はお腹が空いているのか?」
「少し。」
今まで、病室でご飯を食べていたが、誕生日を機会に外に出た。外でのご飯が美味しすぎて、病室に戻ったあとそこでのご飯では物足りなく感じ始めていた。
「ソリットビジョンは味が無くきっと不味いだろう。一緒に何か食べに外に出よう。」
手を引かれるが、
「いや、待っ!あなたお金あるの?」
と悠祈はユートに聞いた。
「……。」
「……。」

回答はただ一つ。

「悠祈のデュエルディスクならリアル・ソリットビジョンの機能が搭載されているだろ。それを飯に……。」

「赤馬零児に捕まえさせるべ。」

少しムッとしたユート。お金を持っていない事を笑われたように感じたのだろう。しかしすぐに、何か閃いたようであった。それは余り見れない明るい表情である。

「呼びたかったら呼べ。」
「え、何で?」
「赤馬零児を呼べばきっと美味しいご飯を食べられるに違いない!」

今回は私の負けだ……。