いくよー、と宣言したカービィは変形っぽいことをして飛行形態になります。

まっすぐに、『ぐるんがすと』は敵に向かっていきます。

「けいとらごうけん・あんさつ…？ さつ…さつ…けーんっ」

可愛さ爆発でした。

敵パイロットはほんわかと、向かってくる攻撃に対して無防備になっていました。

瞬間。

ぼんっ！

本来のグルンガストが使うサイズの『剣』が出現しました。

カービィのミニマムな手から。

「ってうわぁぁぁっ！？」

悲痛な叫びが再び戦場に響きました。

どーん。

あっけなく撃墜。


次に、『ぐるんがすと』は狙いを定めました。

「ぶーすとなっこぉ！」

なにかが違っているセリフを可愛い声で叫び、

ぼんっ！

本来のグルンガストが使うサイズの『腕』が、唸りを上げて飛んでいきました。

出現した場所はやはりカービィのミニマムな手からでしたが、カービィの手は無事ですよー。

「ぎゃああああ！」

悲痛な叫びが再度に渡って戦場に響きました。

どーん。

あっけなく撃墜(二回目)。

………………もはや言葉もありません。

その後も可愛さ爆発の必殺技で敵を全滅させたカービィは、みんなに受け入れられ、可愛がられましたとさ。


めでたし、めでたし。












「って待て地の文！ 俺はどうなったんだ!?」

……え？
ああ、イルム。
大丈夫大丈夫、ちゃんと吐き出されるから安心してください。

「俺の出番……」

まあまあ、落ち着いて。
そういえばカービィの『中』はどうでした？ かなり気になるんですが……。



「………………」



……………………。

……合掌。







というわけで、終われ。

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