01





燃えている。
世界が、白銀の綺麗なお城が燃えている。何でだろう。何で燃えているんだ?

頭上の黒い雲は不吉な予感がした。ああ、空が嫌がってる。何を嫌がってるんだ?

燃え盛る居城に黒馬を従えた男が悠々と現れる。褐色の肌と野心に満ちた瞳。

わかった。こいつのせいだ。

立ち向かおうとする。剣と盾を構える。

だけど、幼いこの身では歯が立たなかった。

悔しい。もっと力があれば。大切なものを守れるだけの力が。

―――約束を思い出した。

3つの石。オカリナ。
鍵を集めたら扉が開く。
扉の先には―――



暗転。





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