『金欠勇者の二者択一』



※注意!

・あのゴロン族との対話です
・ミドナの姿は見えてません
・オリジナル要素含みまくっています
・というか管理人がうろ覚えで作った没ネタを無理に昇華させたので矛盾点あったらスミマセン←






「こんにちは、ゴロン族の方」
「ゴロ?」

『おーおー、滅多に使わない敬語の似合わないこと』
(うっさい)

「お前、何だゴロ?」
「とりあえず長老たちの知り合いです。一応火山に入れます」
「おお! そうだったゴロか」

『意外と単純だな、コイツ』
(とりあえず黙っててくれ)

「で、本題なんですが」
「ゴロ?」
「こんな水の中にいつまでもいないでそろそろ帰りましょう、里に」
「いやもう少しいたいゴロ。冷たくて気持ち良いゴロ!」
「そういうわけにもいかないんですよ。ゴロン族やゾーラ族の方々から、あなたを助け出してほしいとお願いされたんです」

『嘘つけ。ゴロン族の長老たちは散歩だろうと呑気な予測で捜しもしてない。しかもゾーラ族に至ってはこの生命力高いゴロン族を気味悪がって報酬出すから里に帰す手伝いをしてくれって泣きついてきたもんなぁ』
(金欠なんだ仕方ないだろ。泥マズい携帯食料を食べたいなら話は別だが文句あるか?)
『へいへい』

「そうゴロか。じゃあ、冷たさを堪能してから帰るゴロ!」
「だから堪能する暇はないんですって。一刻も早く『ここ』から出て、安全な場所に行きましょう」
「でもここは魔物もいないし、ひんやりしてて居心地いいゴロ」

『コイツ案外しつこいな……どうするリンク?』
(―――楽しんでるだろ)
『ああ、ワタシは影だから食べようと思ったらいつでもレストランで盗み食いできるし』
(……この高飛車)
『なんとでも言えばいいさ。クククッ!』

「ああもうだからな、ようするに」
「わかったゴロ!」
「……は?」
「一緒にひんやりしたかったゴロか! そうならそうと早く言ってほしかったゴロ」
「ち、違いますって」
(というか何をどうやったらそんな答えが浮かぶんだ!?)
「遠慮するなゴロ。一緒にひんやり楽しむゴロ!」

『おやおやおや……。これはこれは』
(じっと見てないでなんとかしろ!)
『いいや? ワタシは楽しんでるから邪魔はしないぞ』
(楽しむな!)

「―――すみません、それはまたの機会にお願いします。今は、」
「残念ゴロ…。じゃあ、一緒にひんやりしてくれたお礼だゴロ」
「って人の話をき、け………え?」

『おっとっとぉ? これって貴重な鉱石じゃないかなぁ。さて貴重な鉱石を取って高額取引するかわりに報酬を諦めるか、はたまた無理矢理ポータルで連れて帰って報酬を貰うかわりに鉱石を諦めるか。答えは一つだけだぞ? クククッ』
(だから楽しむな!! ああああもう、こんな面倒な仕事引き受けなきゃよかった! そこらの魔物をぶっ倒してルピーの欠片を集めるべきだった畜生!!)



―――後に一人のゴロン族が語った。

光の勇者が溶岩に閉じ込められていた自分を解放してくれたこと。
過酷な旅の最中であったというのに、一介のゴロン族である自分を気遣ってしばらく語り合ったこと。
そして里へ送り帰してくれた彼をいつか歓迎したい、と。



―――後にゾーラ族・王族直属の兵士は語った。

光の勇者が玉座の間でさまよっていたゴロン族を不可思議な魔力を用いて里へ送り帰したこと。
過酷な旅の最中であったというのに、一人のゴロン族を助け出した彼の行いに多くの者が彼を讃えたこと。
そして自分も彼を尊敬するうち一人である、と。



…………。
とりあえず真実は定かではない。



終わっとけ(



あとがきに見せかけた反省会

風邪で思考回路がショート寸前どころか頭のネジが数本すっ飛んでしまったナナシです。

とにかくミドナに振り回されるリンクを書きたかったのもありますが、一番文章にしたかったのがゴロン族の自己解釈ぶりです。なんか書きたかったんだ。

オチがない没ネタでしたが勿体なくて置いてみます。後悔をしないかわりに反省します。

それにしてもリンゼルって萌えですよね、たまらn(強制終了



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