『お母さん兼幼なじみの直感』



「リンク、ちょっといいかしら?」
「? どうかしたのかイリア。その複雑そうな表情、また旅人に絡まれたのか?」
「それは追っ払ったから別にいいのよ。本題はリンク、あなた」
「へ?」
「私、あなたが最近変だって思うの」
「…………何が?」
「あのポストマンって人と仲がよさそうよね」
「う……、まあ、一応…そうかもな。あの旅をしてたら危険と隣り合わせだった平原で何故か何度も顔合わせたし、っていうかいつも丁度いいタイミングで手紙をくれたうえに変な鼻歌をするし、何かと覚えやすい人だったな。でも優秀な郵便配達員だとは思う」
「で、そのポストマンさん…よくリンクに配達するわよね」
「あー…まあ…」
「前はあんなに頻繁に来なかった。そうでしょ?」
「……ああ、その……うん」
「―――この際だから単刀直入に言うわ」
「……………………っ!」

以下主人公の焦燥(抜粋)↓

(やっぱり気づいたかイリア…ッ!! くそ、あのポストマン見つからないように配達しろって言っただろうが! あ、でもあの顔と格好は流石に目立つよな、じゃなくて対策! イリアにバレないように策を作っただろうが俺!! 言い訳上等、ゼルダと文通相手という関係が発覚しないように数パターンに分けてまで対策を練ったんだ! よしいざ実戦するんだ、パターンAを……、)

「―――付き合う友人を考えなさい」
「………………。は?」
「ポストマンさんは確かに優秀な配達員よ。でも…あれはちょっと…」
「……えーと、イリア?」
「……っ、だから、あなたは奇人変人と仲良くなりすぎなの!」
「……。」
「ポストマンさんといいキコルさんといい。確かに中身は大切よ、でもね…もう少し普通の人と話せるようになってほしいの」
「は、はあ……」
「わかった?」
「了解です……」

以下主人公の思考(抜粋)↓

(……なんというか、当たってるようで見事に空振りしたなオイ……。一体何だったんだ? いや、とにかく文通に関して聞かれなくてなによりだ。うん。でも確かに、俺って一癖も二癖もある奴らと親しいかもしれないな? えーっとまずポストマンだろ、アフロの姉弟と釣り堀案内人、天空オタクと女剣士、おばちゃん、雪山夫婦、ゾーラ族王子、ドレッド牧師、ゴロン族、虫さん王国王女、呪われた男、酒場の女将、借金町医者、ハイラル王国王女……ってあれ? 普通の人ってインパルさんかラフレルさんしかいなくないか……?)

―――元・光の勇者リンク。
母親がわりの幼なじみに的外れな指摘を受けたものの、彼の交友関係について考えさせられた1日となったらしい。



終われ。←




あとがきっぽい呟き。

特色ある人たちに出会うのがゼル伝クオリティ←?

文通の件で妄想溢れる今日この頃。スランプ脱出なるか?

とりあえずリンクはこんな人等と関わって旅をしていました。あ、爆弾職人忘れてた←



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