11/11『ポッ○ーの日』





「リンク、これをどうぞ」
『…………。ゼルダ、その棒は一体?』
「遠い国のお菓子だそうですよ。珍しいので、リンクにも一口差し上げようかと」
『…………』
「どうしました?」
『ゼルダの気持ちは嬉しい。嬉しいんだが……』
「?」
『その、なんだ、ええと……顔が、やけに近い……』
「ええ。このお菓子の伝統的な食べ方だと教わりました。相手に棒の先を食べさせて、自分は反対側から端を食べ、どちらが先に多く食べることが出来るかがこのお菓子の魅力になっているようです」
『………………』

以下主人公の葛藤(抜粋)↓

(誰だ、そんなアホ丸出しの食べ方考えたやつ……っ!! っていうかゼルダも終わった後の光景を何も考えてないのか!? いやいやそれを教えた馬鹿は一体誰だよ殴り倒してやりたい畜生、だがそれより俺は一体どうすればいいんだっ!? ゼルダ姫は純真すぎて気がついてないし、断ったら申し訳ない……!! しかし姫に美女と野獣を再現させるわけにもいかないし、どうしたらこの危機を乗り越えられるか考えて……!)

「リンク?」
『……あ、ああ大丈夫。大丈夫、大丈夫……』
「―――良かった」

以下主人公の葛藤(抜粋二回目)↓

(ああもうそんな潤んだ瞳で心配や安堵の色を浮かべないでくれよ頼むから! 罪悪感が沸いてきたじゃないか! だがこのままだと俺の大切な何かが砕けて元に戻らないぞ絶対にっ!! ってあぁぁあぁ満面の笑顔でお菓子を差し出さないでくださいせめて考える時間をください誰か助けてくれぇぇっ!!)



終われ(←






あとがきのような呟き。

主人公リンクは姫に呼び出されて恒例の狼姿で城にやってきたわけですが、とんだ精神的拷問の日だったというお話。

後悔はしているが反省はしていない。←

この後、彼がどうなったのかは妄そu……想像におまかせします。
では、ここまで読んでいただきありがとうございました!



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