変態さん


「休憩!」


練習場に達海の声が響く。


選手達はそれぞれスポーツドリンクを飲んだり、タオルで汗を拭いたりしていた。


堺は宮野にプレーの注意をしながら水分補給をしていた。


飲み終えたボトルを置く。


「だああああああああ!」


「らああああああああ!」


その瞬間、二つの影がボトルに落ちた。


「っしゃ!取ったー!」


「ちくしょー!」


堺はギョッとしてそちらを見た。


自分が口をつけたボトルを握りしめた丹波と、その隣で悔しがる世良。


「はっはー」


丹波が口を近付ける。


「ああ!堺さんと間接キスするなんて!」




間接キス……?


何だ、何をしてるんだこいつらは。




丹波がグビッとスポーツドリンクを飲み込む。


「や、やりやがった!くそぅタンさん!あああ堺さんの唇があああああ」


「よっしゃー!これで明日から俺堺とチューしたって言えるぜ!」


「ぬあああああ!」


「待てお前らー!」


堺が憤慨してやんややんややっている二人に近付く。


「何気色悪ぃことしてやがる!頭沸いてやがんのか?!」


「あらー堺ったら照れちゃって」


ニターッと笑う丹波に鳥肌が立つ。




何だ何なんだ。


変態なのかこいつらは。




「あーあ俺も堺さんとチューしたいなー」


「殺すぞ世良」


堺の辛辣な言葉に世良はビクッとする。


ニヤッとする丹波。




俺はこんなヤツらとサッカーしてんのか。


堺は泣きたくなった。










頭沸いてんのは私です←
丹波さんと世良が最早変態
持田さんとはまた違った変態さんです
ボトルだけじゃなくてタオルとかも狙われてる堺さんであってほしい

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