きっと迷信


やたらと持田が二の腕を触っていた。


少し細い筋肉質な腕を摘んではびよびよと引っ張っている。


「何してるんだ持田」


「なんかさー二の腕の柔らかさってオッパイと同じなんだって堀が言ってたから」


「堀が?!」


さっと堀を見るとすぐに目を逸らされた。



……堀…ストレス溜まってるのか……?



少し切ない気持ちになっていると腕を捕まれた。


「同じか触ってみてよ」


手の平を胸に持って行かれ、ムニッと掴まされる。


「も、持田っ止めないかっ!」


「はい次はこっち」


またも手を操作され、今度は二の腕を掴まされる。


「ど?同じ?」


「……いや……よく分からん」


「えー」



シロさん使えねー

とガッカリしたように言われ、若干申し訳ない気持ちになる。


「じゃあ今度は俺の番ね」


「え」


いきなりガッツリと胸と二の腕を掴まれてフリーズする。


ムニムニ


「………」






「なんか骨っぽい」




手を離すと、持田は足早に堀の元へ去っていった。



取り残された城西は、目から水が出そうになるのを必死に堪えていた。









ごめんなさいシロさん
本当は持田に
わぁシロさん筋肉質!カッコイイ!
とかって言ってほしかったシロさんです
でもきっと骨っぽい
セクハラ持田がシリーズ化しそうで怖い
堀の扱いが残念過ぎる

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