お酒の飲み方を教わる



▽仕事でお酒を飲む席に行くことになった夢主、でもお酒があまり強くない(飲めない、飲んだことない、嫌い等なんでも可)
そこで護チに教えてもらうことに



▼アバッキオ
上手くお酒を飲めるようになる方法ではなく、いかにその場でお酒を飲まないで済むかの方法ばかり教えてくるアバッキオ。「それも大事なんだろうけどさぁ、飲み方を教えてよ」「女がそんな席で無闇に酒なんか飲むんじゃあねぇ。ただでさえ酒弱ぇだろ」「それって酔いつぶれた女の子をお持ち帰り的な?大丈夫だよ、私なんて」ないないと手を振る夢主を怖い顔で睨みつけるアバッキオ。「…少なくとも、ここにはいるんだよ。酔って抵抗も出来ないおまえをどうにかしてやりてぇと思ってる男は」「…え?」「だからそこで一滴も酒なんか飲むんじゃあねぇぞ、分かったか」尚も怖い顔をしたまま夢主の頬を摘み、そう言うアバッキオに夢主はこくこくと頷く。それを見て頬から手を離して立ち上がったアバッキオを見つめながら夢主は先程の言葉を思い出す。…聞き間違いに決まってるよね?「…ああ、あとオレの前で酔いつぶれねぇように精々気をつけるんだな」ニヤリと一言そう告げると去っていくアバッキオにやっぱり聞き間違いなんかじゃあなかったことを夢主は悟った。


▼ミスタ
最初にガツンと強いお酒を飲めばその衝撃で飲めるようになるのではないかというミスタの謎理論により度数の強いお酒を飲まされる夢主。案の定すぐに酔いつぶれる。火照った顔、とろんとした瞳で見つめてくる夢主にムラムラきたミスタは腰に腕回して体をくっ付けて顔を寄せてくる。「…ミスタ、待って」「こんなおまえを前にして待てるかよ」「違うの…吐きそう…うっ」「…はっ!?待て待て待てトイレまで頑張れって!」その後夢主は吐き疲れてぐったりしてるし、ミスタはどっぷりブチャラティ達に怒られる。


▼ブチャラティ
「お酒嫌い、美味しくないし…」「それはまだおまえが美味い酒を知らないからだ」そう言うと夢主でも飲みやすいカクテルを作ってくれる。「あ、美味しい…」飲む前は不安げな顔をしていた夢主だったが、一口飲んで表情を明るくする。それを見てブチャラティも表情が緩む。「わざと酔わせるため飲みやすいが強い酒を出してくる奴もいる。またカクテルはそれ自体に意味があって知らずに受け取ったり頼んだりすると怖いぞ」「そうなんだ…ちなみにこれなんてお酒?」「あぁ、それはルシアンだ。カクテル言葉は…」そう言うとブチャラティは夢主の耳元に唇を寄せ、その意味を教える。顔を真っ赤に染めた夢主を見て微笑むと「気をつけろと言っただろ?」と夢主の頭に優しく手を乗せる。
ルシアン : 誘惑 
甘くて口当たりの良いカクテル
飲みやすさに何杯も飲んでしまうとすぐに酔ってしまうレディーキラーとも呼ばれるカクテル


▼フーゴ
「初めての時、友達と飲んだんだけどその時になんでかもう飲むなって言われて…それから飲んでないんだ」「?…どちらにせよどれぐらい飲めるのか分からなければどうしようもないのでとりあえず飲んでみましょう」グラスの中身が半分も減らないうちに酔ってきた夢主。ぽけーっとしてきた夢主に大丈夫かと顔を覗き込んできたフーゴに夢主は抱きつくと甘えた声を出す。 フーゴは慌てて引き剥がそうとするがその前にさらに顔を近づけてきた夢主はフーゴの唇に自分の唇を重ねる。そのまま何回もキスを続けた後、突然寝息を立てて眠り始める夢主。フーゴはもたれかかってきた夢主を口元を押さえてわなわな震えながら見つめてる。
翌日。「今回の任務はぼくが行きます」「な、なんで?確かに昨日ははすぐ酔っちゃったし全然記憶もないけど私頑張ってお酒慣れるから!」「もうあなたは今後一切酒は飲まないでください!」


▼ジョルノ
「まず量も少なくして度数の低い酒から徐々に慣らしていきましょう」ちまちまとお酒を飲む夢主に合わせてジョルノも飲み始める。「ジョルノはお酒強いの?」「さぁ?ぼくもあまり飲んだことないので」「そうだった、本当ならジョルノまだ飲んじゃあ駄目な年齢だし、まだ若いもんね。ごめん、相談相手間違えたね」「…あなたがまずぼくを頼ってくれたこと、嬉しかったんですよ?」「ん?なんか言った?」「いえ、なにも」
「んぅ…」「ほら、水飲んでください」テーブルに倒れ込んだ夢主に水を差し出すジョルノ。夢主はそれを一口飲むが、まだ意識はぼんやりとし、頭の痛さも顔の火照りも治まりそうにない。「飲まないで済むなら飲みたくないのになぁ…」「良いですよ、ぼくが代わりにその任務引き受けます…これ以上あなたの酔った姿を他の男に見せたくないですし」「…ジョルノも酔って、るよね…?」「えぇ、まぁ…きっとそうですね」少し顔が赤いのは酒のせいか、それとも…。


▼ナランチャ
「うーん…そんな飲まなきゃいけねぇなんて思い詰めて飲んでも美味くねぇぞ。楽しく飲むから美味いんだぜ?」そんなわけで全員を集めてみんなでワイワイ飲み始めることに。「ねぇ、みんなと一緒なのは楽しいけど…これで本当に飲めるようになる?」「でも実際よォ、前に飲んだ時と比べてどうだ?」確かに以前一人で飲んでみた時はただ不味いとしか感じなかったお酒が今日はなぜだか少し美味しく感じる。このお酒が回ったふわふわとした心地さえも楽しさを倍増させてくれている気がする。「…美味しい。ちょっとだけね?」素直に認めるのは癪だからとわざとそんな風に答えた夢主だが、それでもナランチャはその回答に満足したのか歯を見せながら笑顔を見せる。そのナランチャの笑顔に目を奪われたのも酔っているせいだと言い聞かせながら夢主はまた一口お酒を口に含んだ。



Twitter 2019.08.11

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