暗チからの頭ぽんぽん


▼リゾット
大きい手で彼女の頭を包み込むようにぽん。ちょっと照れてる彼女の反応が可愛いからそこからゆっくり撫でてくる。頭、耳、頬、目尻と撫でているとリゾットの手に彼女が両手を添えた。すりすりと頬をリゾットの手のひらに撫で付け、最後に掠めるように唇で触れる。「あまり可愛いことをしてくれるな」反対の手で彼女の項をスーッと撫でるとそのまま項に手を添えて引き寄せ、口付ける。


▼ホルマジオ
頭をぽんぽんと撫でてきたホルマジオに彼女は告げる。「うわ、モテる男がやるやつだ」「なんだよ、それ」「こうやると意識されるのわかっててやってる下心ある男もいるって雑誌に書いてた」「どんな雑誌だよ」呆れ顔のホルマジオが彼女の頭に置いてた手で最後に弾むように頭をぽんと叩いた。「じゃあそれに書いてなかったか?」「なにが?」「特定の女にしかやってなかったら脈ありのサインだって」他の女にも同じことやってんのかちゃんと確認してくれよと去っていくホルマジオを彼女は戸惑い顔で見るしか出来なかった。


▼イルーゾォ
彼女の姿を見つけたイルーゾォはその後頭部を上から押さえつける。「ちょっと首もげる!」「心配するな、その太い首ならもげねえよ」その手から逃げようにも上から頭をがっしり握られて逃げられない。せめてもの抵抗に力を入れて手を押し返そうとするがビクともしない。「くっ、この馬鹿力……!」悔しそうな顔をする彼女に満足そうなイルーゾォ。するとイルーゾォが突然手の力を弱めたことで押し返そうと力を入れていた彼女の体が後ろへと傾く。そのまま体はイルーゾォの胸に。「……素直にイチャイチャしたいって言えば?」腰へと回ってきたイルーゾォの腕にそう言えばうるせーとイルーゾォはぼそっと呟く。


▼メローネ
「……」「……」「いきなりどうしたの?」「何も感じないのか?」無言で自分の頭に手を置いてきたメローネに問いかけたが、返ってきた返事にさらに首を傾げる。「女はこうされると男からの好意を感じて喜ぶらしいんだが」どこかから仕入れてきた情報の信憑性を確かめるためにやったのかと理解。「それはその人が本当に可愛いとか好きとか思ってたら伝わってくるかもしれないけど、メローネにはその気がないからでしょ?」「……そうか、上手く伝わらないな」「……んん?」


▼ギアッチョ
「よォ、調子どうだよ」「ギアッチョ〜、一応元気してるよ〜」頭をぽんと軽く叩き、挨拶してきた同期のギアッチョ。「ギアッチョはどう?相変わらずすぐキレて物壊しまくってるんでしょ?」「ああ?なんか言ったか、コラ」からかってきた彼女に仕返しとばかりにギアッチョはその頭をわしゃわしゃとかき混ぜる。同期で長い付き合い故にこんなスキンシップは日常茶飯事。
「(平気でこんなことされるんだもん、何にも意識されてないんだろうな……)」「(ああクソ、平気で触らせやがって……少しは意識しろよなァ
)」気付いてないのは本人達だけ、周囲の方がやきもきしてる。


▼プロシュート
ぽんぽんとした後、頭を撫でながらゆるゆると髪に指を通していくプロシュート。何度も何度も繰り返すから次第に纏めてた髪が崩れていく。「折角今日は綺麗に纏められてたのに」ちょっとムスッとする彼女だが、プロシュートは纏めていた髪飾りに指をかけて髪を解きほぐす「綺麗になったおまえを見られるのは良いが、残念ながら他の奴らの目にも入っちまう。でもおまえの髪を乱せるのはオレだけだろ?」その言い方に一瞬昨夜のことが頭を過ぎって顔を赤くするのを見て笑ったプロシュートは彼女の腕を掴んで自分の頭の方へ引き寄せる。意図を理解した彼女は頭を撫でながら纏められたプロシュートの髪を少しずつ解いていく。「プロシュートの髪を乱せるのも私だけ?」「ああ、今後おまえだけだ」二人はお互いの髪が解けたのを合図に唇を寄せる。



Twitter 2020.02.22
2020.03.10


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