暗チにアプローチされる


▼リゾット
完成した担当任務の書類をリゾットに提出するため彼の部屋を訪れる夢主。確認してもらったが内容に問題はなさそう。まだ仕事途中のリゾットに気を使ってすぐに部屋から出ようとする夢主の腕をリゾットはデスク越しに掴んだ。「オレももう仕事終わるんだが、良かったらこの後食事でもどうだ?」と食事に誘われる。よく他のメンバーも激励のために食事に連れていってるのを知ってた夢主は気を使ってくれて嬉しいと思うが普段の激務を知っている身としては少しでも休んで欲しい。「気遣ってくれてありがとう。でも時間が出来たなら体休めてくれる方が私は嬉しいよ」と伝えるとリゾットは少し目線を下げて考える素振りを見せる。そして顔を上げると「言葉足らずだったな。デートに誘ってるんだ」と笑うリゾットに呆気に取られる夢主。結局その日は一緒に食事に行った。
その後も報告の度に誘ってくるようになるし、いい結果を残した時は「オレと出かけたいがために張り切ったのか?」とからかってくる。「違うから」と照れる夢主に「そうか、残念だ。そうであればと願っていたんだがな」と言っては夢主を翻弄してくる。


▼イルーゾォ
イルーゾォに後ろから声をかけられて振り向くとイルーゾォは顔を逸らして首の後ろを掻きながら「今日…どっか出かけねぇか?」と誘われる。「え?私とイルーゾォで?」「…なんだ、オレとは嫌だってのか?」「違う違う」慌てて手を振って否定すると強ばってた表情が柔らかくなるイルーゾォ。「じゃあ準備してくるからちょっと待ってて」「!、ああ、分かった」急いで自室に戻り準備を始めた夢主だが、そうだ折角ならこの間買った新しい服着ちゃおうと服を取り出した。準備をして玄関で待ってるイルーゾォに駆け寄ると一瞬目を見開いてバッと顔を逸らしたと思ったら「行くぞ」と早足で出ていくから不思議に思いながらも慌てて付いていく。
それから買い物をしたり美味しいものを食べたりしてもう帰ろうと言う時。休日を満喫してほくほく顔の夢主だが、何故かイルーゾォは少し後ろの方を睨んでいる。すると突然鏡の世界に入れられた。「こっちから帰るぞ」「なんで?何かあったの?」「…他の男がおまえのこと見てた」「えー勘違いじゃあない?」私なんかがないないと否定する夢主にイルーゾォはムッとしてその手を握って引き寄せると「勘違いじゃあねぇ!…それに、オレが嫌なんだよ」と言って手を繋いだまま体を反転させて帰り道を行くイルーゾォ。前を歩く耳の赤いイルーゾォに戸惑いながら声をかけると「この意味、わかんねぇのかよ」と返されて夢主も何も言えなくなってしまい二人無言で手を繋いだまま帰っていく。


▼プロシュート
外から帰ってきたプロシュートに呼び止められて振り返ると唐突にミニブーケを渡される。「えっ…今日ってなんかある日だっけ?」なんの前触れもなく渡された花に戸惑う夢主。「なんだ、何かねぇとオメーに花も渡せねぇのか?」「そういう訳じゃあないけど…」「なら黙って受け取るんだな。似合うと思ったから買ってきたんだ」そう言われては受け取らざるを得ない。「ありがとう」と両手を差し出してブーケを受け取った。まじまじとブーケを見つめて「綺麗…」と呟いた夢主を見てプロシュートは満足気な顔をする。そしてブーケからメインの花を一輪抜き取ると夢主の髪にさす。「一番綺麗なのは花を携えてるオメーだよ」「…からかわないでよ」ブーケで真っ赤になった顔を隠す夢主にフッて小さく笑うと夢主の頭にチュッと口付けて「なんでオレが花を贈るのか…しっかり考えておくんだな」と言い残して去っていく。それから頻繁に花を贈られるし、実はメインの花の花言葉は全て告白系のものだったりする。


▼ホルマジオ
夢主と会う度にホルマジオは挨拶とともに頭を撫でてくる。その度に「今日も可愛いな」「その新しい服もよく似合ってるぜ」「疲れてんじゃあねぇのか?昨日よりも表情暗いぞ」ととても夢主を気遣ってくれる。ずっとそれは妹分として可愛がってくれているのだと思っていた夢主。それをホルマジオに伝えるとため息をつかれてしまう。「しょうがねぇなぁ…これは本気出さねぇとな」と呟いたホルマジオ。次の日から今まで頭を撫でていたのが頬や手の甲にキスなどをしてくるようになる。気遣いの言葉は今まで通りだがそれに追加して「なぁ、好きだぜ」「オレと付き合わねぇか」と今までより直接的なアプローチに夢主はわたわたしてる。


▼ペッシ
重いものを持ってあげたり高い所の物をとってあげたりと、ことある事に夢主のサポートに入ってくれるペッシ。今日もペッシが夢主の手伝いを買って出てくれたお陰でスムーズに作業を終わらせることが出来た。「終わったー」と背伸びする夢主の横で「お疲れ様」と微笑むペッシに夢主は「いつもありがとう。私にまで優しくしてくれて」と礼を伝える。きっとペッシよりも後輩の自分を心配してやってくれているんだろう。夢主はそう思っていたが、突然ペッシは夢主の手を取ると「ただ親切でやってるじゃあないよ」と言う。「…下心あるんだ。君にオレを意識して欲しくてやってるんだよ」と真剣な顔で言うペッシに夢主は驚く。「だからこれからもオレがそのつもりで接してるって知っておいて」と少し恥ずかしそうに言うペッシに夢主も顔赤くして頷くしかない。


▼メローネ
夢主の姿を見つけるとすぐに近寄ってきて「好きだよ」と言い続けるメローネ。挨拶するかのように毎日言ってくるから本気だとは思ってないしからかってるだけだろうとあまり相手にしてなかった夢主。今日も今日とてソファに座ってた夢主に近寄ってきて手を握ってきては好き大好きと伝えてくるメローネに思わず「もう分かったから」と言えば目を見開いた後「迷惑だったか?君が嫌ならもう言わない。…でも本気なんだ。せめて君を想うことだけは許してくれるか?」と悲しそうな顔をするメローネ。その顔に慌てて「ご、ごめん!嫌って訳じゃあ…」と言うとメローネはパッと表情を明るくさせて「本当か?!じゃあこれからも君へこの気持ちを伝えてもいいよな?」とこれからも好き好き攻撃が続くが、本気だったと知った夢主は今までは平気だったのに恥ずかしさで耐えられなくなってくる。


▼ギアッチョ
帰りが遅くなった時は迎えに来てくれたり、道を歩く時は車道側を歩いてくれたりするギアッチョ。迎えも申し訳ないからと断ったりしても「オレがやりてぇからやってんだ」とこちらに気を使わせないように返答してくれるギアッチョに優しいなぁと思ってた夢主。ある時そんなギアッチョを見てふと「ギアッチョって絶対モテるよね」と呟いた夢主。思わず出た言葉だったがギアッチョには聞こえてしまったみたいで夢主をじーっと見つめた後フイっと顔を逸らし、「大勢の女に好かれたって特定の一人に好かれねぇと意味ねぇんだよ」とボソッと言う。「えっ!ギアッチョ、好きな人いるの?…大丈夫だよ、きっと振り向いてくれるよ」「…そう思うかァ?」「うん」ギアッチョはそう言って笑う夢主の腕を引っ張って顔を近付けると「なら覚悟しとくことだな、××」ギラついた目でニヤッと歯を見せて笑うと去っていく。一人残された夢主は(えっ、まさか…)とその可能性を考えて顔赤くして立ち尽くしてる。



Twitter 05.13
2019.05.17


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