気まぐれな恋人に振り回される護チ


▼ジョルノ
デートの待ち合わせ中、クラスの女の子達に見つかって囲まれるジョルノ。適当にあしらいながら待っていると「ごめん、ちょっと遅れちゃった」と夢主が小走りで近付いてくる。女の子達に別れを告げて夢主の方へ行くと夢主はニコッと笑って女の子達に会釈をする。「今の子達、同じ学校の子?」「ええ、そうです」「そうなんだ、みんな可愛かったね」と笑う夢主に表面上は普通の態度だが少しの寂しさを覚えるジョルノ。
それからしばらくデートを楽しんでいるとあれ、ジョルノだ!との声に振り向くとまた別の女の子集団に見つかってしまったよう。自分の影で夢主が見えていないのかこちらに近付いてくる女の子達に面倒だなと思っていると夢主が服の裾をギュッと握ってくる。「××?どうかしました?」声をかけるが俯いていて表情が見えない。すると夢主はいきなりジョルノの手を握って女の子達と別方向に走り出す。そしてその子達が見えなくなる所まで来てようやく止まると「最初はジョルノの迷惑になるかと思って我慢したけど、やっぱり他の子と仲良くしてるのやだ」と拗ねたように言う夢主を見てジョルノは「ちょっと…すいません」と顔を逸らす。やっぱり迷惑だったかなと不安になりながらジョルノの顔を覗くと「いつもはそんなこと言わないじゃあないですか…不意打ちはやめてください」といつもの余裕がなくなった赤い顔でそう言ってくる。


▼ナランチャ
何着もの洋服を持っては鏡の前に立ち、うーんと唸ってはまた別の服を取りに行く夢主。ナランチャは「なぁーまだかよー」とつまらなそうに言うが、「もうちょっと」と夢主はまだ試着を続ける。これどうかな?と服を見せるが「まあ、いいんじゃあねぇの?」と適当に答えるナランチャに夢主は頬を膨らます。あれだけ迷っていたというのに何も買わずに店を出て「次のお店行こう?」とナランチャの手を引っ張る夢主に「えー!まだ行くのかよ!」とナランチャは不満げ。せっかくのデートなのに夢主は自分よりもショッピングに夢中なのがナランチャには解せない。引っ張る夢主に逆らうように足に力を入れてその場に立ち止まると「オレ行かねぇから」とツンと顔を逸らす。「だって…」とシュンとする夢主にやべぇ、言い過ぎたか?!と焦っていると手をさらに強く握られ、「だって似合ってるとか可愛いとか言ってくれないんだもん」その為の服を探してるのにと頬を膨らます。「はぁー、そういうことかよ!」と照れくさそうに頭をガシガシと掻くナランチャ。「悪かったよ。おまえがずっと服に夢中だったからつい…」「それにさ、心配すんなよ。オレはおまえならどんな格好だって可愛く見えちまうんだからよ」さっきの服欲しかったんだろ?買いに行こうぜとナランチャは笑うと夢主の手を引っ張って店内に入っていく。


▼フーゴ
会いたいとか声が聞きたいとかを素直に言えないフーゴは取り敢えず当たり障りのない感じで今何してますか?というメールをオフの夢主に送る。送ってから結構な時間が経ったのに未だに返事はない。どこかに出かけているのか、もし出かけてるなら相手は誰だ、女友達かはたまた男か、ぼくよりそっちの方を優先するのかと考えすぎてイライラしだすフーゴ。さらに時間が経っても返事はなく、まさか夢主の身になにかあったのかと心配でその場をウロウロしていたがついには飛び出して夢主の家まで行くフーゴ。
インターホンを押して少しすると夢主が出てきてその姿を確認したフーゴは夢主を抱き締める。「…なんで連絡くれなかったんですか」「ご、ごめんね、フーゴ。メール確認してたんだけど昨日遅くまで起きてたからそのまままた寝ちゃって、今起きたところで…」それを聞いたフーゴプッツン。「いい加減にしろ、ぼくがどれほど心配したと思ってるんだ!」と怒鳴れば萎縮する夢主にしまった、強く言いすぎたと思い、「…体にも悪いんですからちゃんとした時間に睡眠をとってください」とまた抱き締める。「ごめん」とフーゴの背に腕を回した夢主の背中をぽんぽんと叩く。「でも心配してくれて嬉しい」と呟く夢主に自分が口走ったことにやっと気付いて慌てて否定すると「えー絶対言ったよ」と唇を尖らせる夢主。「それよりも罰として明日は一日ぼくに付き合ってもらいますからね」とちゃっかりデートの約束を取付けるフーゴに夢主は「はーい」と答えてフーゴの胸元でニヤついてる。


▼ミスタ
テレビを見ながら出ている芸能人の話をしていたが、そこから好きな芸能人、転じて好きなタイプの話になった時、「でも私、顔ならジョルノが一番好みかな」と話す夢主にショックで固まるミスタ。言われたジョルノはミスタの方をチラッと見るとフッと笑って「ありがとうございます」と夢主に礼を言う。クッソ、ジョルノの野郎…!と歯ぎしりしながら睨みつけるミスタ。ゲラゲラ笑ってるナランチャも取り敢えず殴っておく。夢主への当て付けとして自分も映ってる女優を指さして「オレはこの女優がイイと思うぜ。なんたって胸もでけぇし色気あるよな」と言ってみるが「あー分かる。美人だよね、この人。私も好き」と夢主は全く気にしてないどころか同意してくるから頭を抱える。まだ笑ってるナランチャをもう一度殴っておく。
皆と別れて部屋を出た後もずっと不機嫌なミスタにどうかしたのかと夢主が尋ねるが「別にー」とそっぽを向いて唇を尖らせるだけ。するとピストルズ達が出てきて夢主にミスタの不機嫌な理由を教えに来てくれる。「こら、オメーら余計なこと言うんじゃあねぇ!」とピストルズを追い払うとフフっと笑う夢主。「なんだ、そういうことか」「…おまえはオレがあの女優が好きだって言っても平気そうだったもんなぁ」「だってミスタが私の事ちゃんと好きなの知ってるから」そう言う夢主に目を見開く。「確かに好みなのはジョルノだけど…私が大好きでずっと一緒にいたいと思うのはミスタだけだよ」と笑う夢主。顔を隠して照れるミスタの周りではピストルズ達が冷やかしてる。


▼ブチャラティ
「なぁ××、今夜...駄目か?」夜、テレビを見る夢主に引っ付いてきて指を絡めながらそういうブチャラティ。「うーん、どうしようかな」というとブチャラティは懇願するように見つめてくるが「今日はそんな気分じゃあないんだよね」と夢主が言うと眉を下げて残念そうな顔をするから笑っちゃう夢主。ごめんね、今日はこれで我慢してねとキスする。でもそこからもくっついたり手を握ったりと普通にスキンシップはしてくるからなんとか耐えてるブチャラティ。無理やりなんかはしたくない。
夜も更けてきた頃、ベッド行くという夢主にブチャラティも「ああ、オレも帰るとしよう」と立ち上がろうとするとブチャラティに向かって夢主はバッと腕を広げてくる。ブチャラティは微笑むと夢主を抱えあげるとベッドまで連れていき、ベッドの上に下ろす。夢主の額に唇を落として離れようとするが夢主はブチャラティの首に腕を回して引き寄せると短いキスを何回もしてくる。「駄目だ、××。これ以上はオレももう我慢できないぞ」と優しく肩を押し返すが、先程と違って夢主は「いいよ」という。「なんか我慢してるのが可愛くて…私もシたくなっちゃった」と悪戯な笑顔を見せる夢主に「しょうがない奴だな」と破顔するとだんだんとキスを深め、ベッドに優しく押し倒す。


▼アバッキオ
ここ最近の任務続きでお疲れ気味のアバッキオ。そのおかげで最近全く会えてなかった夢主は久しぶりに会えたから甘えたくて仕方ない。そばにピッタリくっついて頬を擦り寄せるがお疲れのアバッキオはあまり相手をしてくれない。今度はアバッキオの膝の上に寝転んで下からじーっと見上げているとアバッキオは髪を梳いた後頭を優しく撫でてくれる。それにへにゃっと笑う夢主にアバッキオも表情が柔らかくなってる。すると突然夢主が「ねぇ知ってる?」と声をかけてきたかと思えば、「疲れた時はおっぱい揉むと良いらしいよ」とか言い出すから撫でてた手をピタッと止める。固まってるアバッキオを気にもせず、その手首を掴むと自分の胸へ誘導してその手の上から自分の手を重ねる夢主。「おい、××…!」と制止するアバッキオに夢主は「疲れてるのはわかってるんだけど...久しぶりに会えたんだもん」と言うと顔を横に向けてズボンのジッパーの部分にチュッと口付ける。ビクッと体を揺らすアバッキオ。流石に恥ずかしくなって顔を赤くしながら「…ダメ?」と言う夢主に、アバッキオは無言で掴まれてた手を払いのけて夢主を抱えあげるとベッドへ連行する。



▽リクエスト
気まぐれな恋人に振り回される護チ

Twitter 2019.04.22
2019.04.22


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