SSS
ついったーログ。ジャンルカップリングゆりばらノーマルごちゃまぜ




見張り当番の交代も、彼女相手だと曖昧になる。二人並んで炎を見つめることは珍しくなかった。
「寒くないのか?」
「私、寒いのは得意なの」
にこりと笑われたらそれで会話は終わりだ。そうかと頷くだけ。
「でも、体温はもっと好きよ」
背中が預けられる。毛布越しの鼓動は穏やかだった。
(TOV ユリジュ)




2011/09/23 01:26 (0)



「あのさ、」
神妙な面持ちで話しかけられたので、真面目に向かい合ってみた。
「あんまりこっち見ないでくれる」
「…は?」
何を言い出すかと思えば。傷付いたとまではいかないけれど、無性に腹が立った。
「変な気分になるんだよね、藤の顔」
彼は目を合わさなかった。下を向いたままだった。
(保神 安藤)




2011/09/23 01:25 (0)



頬をつねると、嫌そうな顔をされた。やり返されたので笑ってみせる。数馬は更に眉を潜めた。
「それやめてよ。上から目線みたいで、きらい」
ぷいとそっぽを向かれる。紫の髪に白い頬が紛れてしまった。
「だってかわいいんだもん。数馬のほっぺ」
「…ふんだ」
美人に言われても嬉しくないよ。
(忍たま 3は)




2011/09/23 01:23 (0)



「あったかいな」
手を握る彼女が笑う。それを持ち上げてまるで玩具のように扱う顔は、彼女のペットと遊ぶ時より幾分赤いようだった。褐色の肌はそれを悟らせにくいが、何となく、雰囲気で。
「キール、あったかくないか?」
暖かくなどないさ。こんなにも熱いのに。
(TOE キルメル)




2011/03/09 03:45 (0)



「甘味はお好きですか」
手にそっと乗せられているのは、彼の髪の色とよく似た美しい細工の菓子だった。
「滝夜叉丸から貰ったのですが、紫芋はあまり好きではないので」
つい、と菓子を差し出される。ただ貰うのも癪なので、飾りの栗を彼の口に押し込んだ。
(忍たま 仙蔵+綾部)




2011/01/15 22:11 (0)



彼の視線はずっと同じ方を見ている。自分の顔から離れない。
「お前を縛って、撫でて愛でて、」
「うん」
「存分に抱けたならいいのに」
「僕は構わないよ」
何度も良いと言っているのに。優しい彼は、それをやろうとはしなかった。
(TOG アスリチャ)




2011/01/13 00:41 (0)



キスをしたら、震えてしまった。
「…嫌か?」
「嫌では、ないけれど」
「けれど?」
「…不安だよ」
君に見せる姿が、きっと初めてのものだから。嫌われないか、不安だよ。
杞憂だ。好きになるしか道が無いのに。
口付けた腰骨は、唇に馴染んだ。
(TOG アスリチャ)




2011/01/11 04:42 (0)



「はむ」
「っっっ…っな…!!」
声が出ない理由は彼女に頬を噛まれたからだ。甘噛み程の弱さで立てられた歯の余韻が、じわりじわりと頬を侵食する。
「何するんですか!」
「チョコついてた!」
えへへと彼女が笑う。それを前に言葉が出ないのは、もう日常茶飯事だった。
(TOG ヒュパス)




2011/01/10 23:47 (0)



揺れる髪が好きだ。笑ったときに扇ぐ睫毛が好きだ。元気で明るい声が好きだ。
「見て、ほら!」
薔薇園の中を走っていく。長く伸びた脚が綺麗に地を蹴った。
「綺麗だな!」
貴女の方が。そう言えたなら、僕は。
(うみねこ 嘉朱)




2011/01/08 20:01 (0)



額がこつりと寄せられる。彼の柔らかい髪が、そっと頬を伝った。
「君に、何回愛を伝えたら伝えきれるかな」
腰を引かれる。その手つきから走る刺激が、甘すぎてたまらなく愛しかった。
「好きだよ」
睫毛から涙が落ちた。
(ハウルの動く城 ハウソフィ)




2011/01/08 01:19 (0)

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