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剣を振るう者



「気を、つけられよ。弱い魔物も、数が多ければ厄介だ。」


凛と、良く通る声がアーロンに向けられる。
その声の主は、今しがた斬った魔物の幻光虫になど目もくれず、その鋭い視線はサングラスの奥にある目に向けられていた。

両者とも、その状態のまま動こうとはしなかった。
互いに、相手の動きを警戒してのことだった。

「おい、アーロン!!」

硬直を解いたのは、一人の少年の大きな声だった。
名前とアーロンは同時にその声の主を振り返る。

目に飛び込むのは、金色の髪に日に焼けた焼けた小麦色の肌。
不揃いの長さの裾をもつオーバーオールに見え隠れする、引き締まった少年の体。


――ティーダ


ドマの国の南方に位置するという、小さな集落の方言で「太陽」を意味する名前。
彼こそが、幾度と無くケフカに強請った話の主人公だった。










ガチで連載しようと思って最後までプロット書いたは良いものの、単純計算で120話を超える長編になること間違いなしな代物です
あまりの長さにきっと投げ出すだろうとおもって結局これ以上はかけてませんorz
FF連載は原作沿いにするなら基本的に根気勝負だと思うんだww
10リメイクと聞いて、昔の穿り返したらこいつが見つかりました
リメイクがあまりに秀逸すぎて熱がヤバイことになったらきっと連載するかも
というかリメイクするならドット世代か7あたりやってくれないかと本気で思ってます

とりあえず主人公はケフカに対して猛烈にお熱です←
若干ヤンデレ入ってます、で、恋愛感情抱いていたけど無自覚
6世界では実は主人公→←ケフカだったけどお互いニブチンすぎて結局報われず終い
10では「世界」に仲間を奪われたアーロンと母親を奪われたシーモアに共感して、まぁ気になる存在になればいいよっていう←
恋愛的お相手はこの二人ですが、まぁ報われる気がしない^q^
ケフカを引きずりすぎて中々甘くならないじれったい関係が一番良いかと思ってます

6→10にした理由はそれぞれの世界でいう禁忌が対だったから
6では魔導はあくまで人間の手にあるべきものではなく、その力故に世界は崩壊にまで至ったのだから6で言うところの禁忌は「魔導」、だから一般には魔導よりも機械が発達した
10では機械は使うべからずがエボン教の柱でアルベド以外はほとんどの人がそれを信仰しているから禁忌は「機械」その分戦闘ではバカスカ魔法を使用するし、6でいう所の幻獣を操る召喚士は人々の畏敬を集める存在
・・・よくまぁこんな正反対な設定の作品が同シリーズ内であるなと思いました^^

主人公に関してもただのトリッパーではなく「夢」に求められた存在という設定
FF10本編後、ティーダ達の消失やアーロンやシーモアなどの多くの人々の死を嘆いた人々の見た「消えない・死なない理想の夢」が夢の内容を現実にしようとして生み出したのが主人公という存在で、その存在は運命を変えられるほどの力を手に入れるまで別の世界で育てられた
つまり主人公の居る10世界は登場人物に自覚がないだけで実質2周目
そして、あくまで主人公は6世界の正規の住人ではないので6世界では主人公が死んだと同時にその存在が世界中のあらゆる人・物の記憶から削除されて居なかったことになったので、6世界には帰れないし6世界では6本編そのままのストーリーをたどったことになっている(そもそも主人公は6ストーリーには干渉してないですし)
実は6でケフカに懐きまくった挙句にその存在を失って「世界」を憎むのも主人公を理想のための「救済者」にすべくお膳立てされた運命だったという救いのなさ^q^
しかもあくまで主人公も「夢」から生み出された存在なので、「理想の夢」が実現すれば「理想の夢」そのものが存在しなくなるので主人公も存在しなくなる
というなんともくどい設定まで考えてました

こんな主人公になったのも、偏にティーダ親子・アーロン・シーモア救済のためだと自覚はしてますが、とんでも重い上に本当に救いがない話だなぁとプロット見直して思ったという、自分が書いたのに^q^

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