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守くんを好きなのは、私だけだと思っていました。そして、それは未来永劫変わらぬものだとも思っていました。けれど、そんなことは私の思い込みに過ぎないことを知ったのです。

「冬花さん、そこにあるタオルを運んでもらえるかしら、」

秋さんの落ち着いた声色は、私を責めているようにも聞こえました。私ははいと小さく答えて、積み重ねた真っ白くふわふわになったタオルを持ちました。私の罪によく似ていると思いました。

「ありがとう、」

私は、逃げるように部屋を出ました。
秋さんは、私から一番近かった守くんとは、かけ離れたところにいる人でした。私は女、あなたも女、認めるわけにはいきませんでした。

「冬花さん?」
「はっ、はい、」

洗濯物をたたみ終えた秋さんは、くすくすと笑っていました。

「どうしたの? お風呂場ならあっちでしょう?」
「……そうでしたね、ごめんなさい。」
「冬花さん、円堂くんみたいね。」

ふふふと笑い、秋さんは先に風呂場に行ってしまいました。
なぜだか、私を一人にしてほしくありませんでした。私の白い足は、秋さんの細い背中を追いかけていました。

私は、未来永劫その感情を認めるわけにはいかないのです。