プロローグ
「…また、風が騒いでいる…」

「ええ…。一刻も早く、3つのタリスマンを手に入れ、あの方と救世主(メシア)を見付けなければ…!」



―――――



深夜、私は目を覚まし、ベッドから抜け出すと窓に近付き、カーテンを少しだけ開けた。


「…天空と深海の戦士、世界に沈黙が迫りし時、純粋な心の結晶に封印されし、3つのタリスマンと、沈黙から世界を守る救世主を求め、邪悪な気配に包まれし場所に現れるだろう…」


夢の中で聞いた言葉を、私は夜空に白く輝く月を見上げながら呟いた。それからすぐに、再びカーテンを閉めると、私は意識を集中させ、部屋の中に太陽系の映像を映し出す。


「…太陽系に再び暗黒が近付いている…。…またこの星系を賭けた戦いが、始まろうとしているのね…」


私は太陽系の映像を消すと、静かにベッドに腰を下ろした。


「……この戦いから世界を救うには、救世主を見付け、封印されし3つのタリスマンを揃え、聖杯を手に入れなければ…!…邪悪な気配に包まれし場所か……セーラー戦士の集まる場所なら、わかるんだけどな…」


そう小さく呟いた私は、再びベッドに横になり、目を閉じた。
to be continued...
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