- G
- 何の変哲もない、いつもの日常。
いつもみたいに、大好きなはるかと大学の近くにあるカフェで待ち合わせて、2人で美味しいコーヒーと美味しいケーキを食べてた。
それからカフェを出て、食後の散歩がてらその辺をぶらついて、前から観たかった映画を観に行った。
映画を観た後は、近くのレストランで夕食を食べて、はるかの車で海までドライブ。
何でもない、いつもの私達。
もうお約束って言っていい程、定番のデートだった。
ほんの少し前までは…
「…あのさ、究極の質問していい?」
「別にいいけど…。突然どうしたの?」
「突然じゃないさ…。口には出してなかったけど、ずっと前から思ってた事だから」
「ふーん……それで、質問って何?」
「……夏希はさ、僕のお嫁さんになるのと、僕の奥さんになるの、どっちがいい?」
「………は…?」
「結婚しよう、夏希」
「!……っ、はい…」
月明かりに照らされて
(…ちゃんと、幸せにしてね?)
(勿論。僕の生涯を懸けて、絶対に幸せにするさ…)
(ん、約束だからね…)
(あぁ……愛してる)
(私も…)