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- ※お試しプチ小説。夜天との禁断の愛をテーマに書いてます。
若干(微裏って程でもないが)そう言う感じの雰囲気匂わせてます。
近親ネタ。苦手な方は読まずに次へ行くか、バック推奨。
僕(私)達は、愛してはいけない人を、愛してしまった…。
「ぁ…っ……光…」
「っ…はぁ……何…?」
「光…っ…好き……誰よりも…あなたを、愛してるの…」
そう僕に告げた夏希の瞳は不安に揺らぎ、僕と同じ色の瞳からは、次々と涙が溢れ出し、微かに紅く染まった彼女の頬を濡らした。
「…そんなの、言わなくてもわかってるよ…。大丈夫、僕は何処にも行かないから…。ずっと、夏希の側にいるよ……」
「!…光……?泣いてる、の…?」
夏希の不安を拭ってあげたくて言ったはずなのに、そう告げた僕の声は、驚くほど震えていて、弱々しい声だった。そんな僕に気付いた夏希は、僕に向かってそっと手を伸ばし、僕の頬に触れようとした。だけど僕は、その手が頬に触れる前に掴み、指を絡めて繋ぎ合わせると、全てを誤魔化すように、夏希の弱い部分を集中的に突き上げた。
「!ひゃ…あぁ…っ…光…っ……光…!」
僕の動きに合わせて喘ぎ、艶のある表情を見せる夏希を見つめながらも、僕は僕達兄妹の運命を呪った。
どうして僕達は、
血の繋がった双子の兄妹として、
この世に生れてしまったのだろう…。
僕達が双子の兄妹なんかじゃなかったら、
君も僕も、こんなにも苦しまずに済んだのに…。
誰からも隠れる事なく、
堂々と、君だけを愛せたのに…
ねぇ、神様
((どうして僕達は、愛し合ってはいけないの?))