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今日夜天は珍しく仕事がオフだったらしく、彼に家に来ないかって誘われて来た。ここ最近はずっと忙しかったから、夜天に会うのは二週間ぶりくらい。今は夜天の部屋に二人きりで過ごしている。

「ねぇ、夜天…」

「……何?」

「…好き…」

「…知ってるよ、そんなの…」

そう言いつつも顔を微かに頬を赤く染める夜天が可愛くて、私は彼をギュッと抱きしめた。いや、抱き付いたの方が正しいかな…?

「どうしたの?今日は随分と甘えん坊じゃん」

「たまにはいいでしょ?今日は甘えたい気分なの…」

そう言って、私は彼の胸に顔を埋めた。金木犀のいい香りが私を優しく包む。

「大好き…」

「…僕も」

急に甘えて来た彼女が可愛くて、愛しくて、僕は抱きしめる腕の力をちょっとだけ強めた。



「「(会えなくて寂しかったなんて、絶対に言ってやんない)」」
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