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※連載ヒロイン(はるか卒業 入籍済み←)


3月15日、ホワイトデー。今日は学校も、珍しく仕事もお休みの1日オフ。私は久しぶりに、はるかと2人っきりで、のんびりとした時を過ごしていた。


「はぁ〜…今日が休みで、本当よかった…。今日が平日だったら、またバレンタインの日みたいに、朝からずっと追い掛け回される所だった…」

「だったら、学校休めばいいだろ…?そしたら、僕も夏希を独占出来るし、夏希もファンに追い掛け回されずに済む…」

「そう言うわけにもいかないでしょ?大体、私を独占って…いつでも、はるかが一番私を独占してるのに、まだ足りないって言うの…?」


リビングのソファーに座り、私を抱きしめながらそう言うはるかに、私は顔を赤く染め、小さくそう言葉を返した。

そんな私の言葉に、はるかは口元に小さく笑みを浮かべると、私を抱きしめる腕の力を少しだけ強め、私の耳に唇を寄せると、いつもよりちょっとだけ低い、無駄に艶のある声で囁いて来た。


「…自分の奥さんを、独占しちゃいけない…?」

「っ…ダ、ダメじゃ…ない、けど…」

「けど…何…?」

「…っ……何でもない!」


私は少し強めにそう言うと、赤かった顔を更に顔を赤く染め上げ、自分の耳を両手で覆い隠した。


「ははっ…可愛い…」


はるかはそんな私を見て、小さく笑いを零すと、私を優しく包み込むように、だけど何処か力強く抱きしめた。
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