一人暮らしを始めた

「………」
「あ、おかえりー」
「何故ここにいる」
「うん? るーむしぇあしようぜ! みたいな!」
「どうしてそうなった」
「まあまあまあまあ! ほら家賃半分持ってあげるから!」
「なにかがおかしい」

数日後
「おかえりー」
「…ただいま、なぁ、今日って仕事じゃなかったかお前」
「うん? やめた! 違うな、やめさせられた?」
「おい…」
「だから今月家賃払えないかも! 立て替えといて!」

数週間後
「ただいまー」
「おかえりー」「おかえりなさい」
「っ…!? 増えてる…!?」
「ほら、写メ見せたでしょ? 俺の嫁、はぁと」
「はぁと付けんなきもい。え、嫁様はいいんですか?」
「あなたがいいならいいですよ?」
「っあー可愛いなーもーぅ!」
「お前少し黙れよ」
「嫁様は働いてるから家賃は大丈夫よー」
「それは分かる」

数週間後
「ただいまー」
「「おかえりー」」「おかえりなさーい」
「また増えた…だと…」
「ほら俺の同士? みたいなー」
「お邪魔してまっす」
「そうだ喜べ俺働き始めたぞ」
「そうか」
「時給さんびゃくえん!」
「お前騙されてるよ…」

数週間後
「…ただいま…」
「「おかえりー」」「おかえりなさい」「おかえり!」
「また増えてやが…お前、俺の妹…!? 何で此処に…いや遊びに来たんだよなそうだよな」
「んーん? 此処で暮らすよ? 誘われたから」
「は? 誰に」
「はぁい」
「………」
「ねぇそろそろ大所帯になってきたよねー」
「そうですね、えーと、今五人かな」
「もっと広い所引っ越そうよ」
「お前等が出ていけば問題な…」
「俺さぁ何個か候補持ってきたんだけどー…」
「無視か」


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