幸せ。しあわせ。今すっごい幸せ。
好きな人とつながるってこんなしあわせなんだ。
にへ、と口が緩む。たぶん気持ち悪いんだろうな。俺は君みたいにきれいじゃないから。
俺の下で喘ぐ彼を見下ろす。大きく開かれた口から漏れる声は喘ぎと言うより悲鳴だけど。でもそれって今まで拓かれたことがないって事でしょ?初めてが俺なんて嬉しいなぁ。

「あは、…ね、だすよ? だすよ?」

ちゃんと受け入れてね?って言ったんだけど言ってる最中に出しちゃった。おかしいなそこまで早漏じゃないと思ってたんだけど。
そうか君のナカだったからだねきっと。
彼は不愉快そうに顔を歪めている。自由にならない両手に向けてなのか何度も出されて気持ち悪いお腹に向けてなのか。うん。俺だね。ごめんねきれいな君を手に入れようとした結果なんだ。
でも辛そうな顔を見ているのは俺も辛い。
彼のナカに入っていた自身を引き抜くとごぷり、と重い音がした。
わぁ気持ち悪いですね。きれいな貴方に相応しくない濁った白がどろどろ出てくる出てくる。

「きたない…なぁ」

じぃ、と溢れるソレを眺める。ただでさえ汚いのに俺から出たってだけで余計汚く見える。
さっきはキモチイイって必死だったからな。

「きれい、………だっ、た」

綺麗だった綺麗だった綺麗だった。
今の彼をどう表そうとしても過去形になってしまう。
つまり今の彼は汚い。今の君はスカートを短くして男に媚びを売るしか脳のない女子高生と同じだ。

「きたない」

ぶすり。


気付いたら彼がいた場所は血塗れだった。うわぁ汚い。
どうしよう。彼はどこに行ったのかなぁ。また探さなきゃ。


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