たまに不意打ちでBLとかGLが混ざります

挑戦50題 偽りだらけの睦言を

今日は四月一日。エイプリルフール。四月馬鹿。
虚実が真実になる日。真実が虚実になる日。
大嫌いな彼への意趣返し。

「僕は君が大好きだ」
会い際ににっこりと目を細めて愛想笑い。
彼は驚いたように目を丸めた。
「驚いた? でもこれが僕の気持ちだから」
更に目を丸くする彼。若干ずつ後ろに下がっている気がしたから、ずいと近付いて腰に手を回した。
完全に今日が何の日か忘れているようだ。
少しして彼は普段は僕に見せないような柔らかい笑顔で笑って見せた。
「驚いた。まさかお前が俺と同じ気持ちだったなんてな」
そう言うと自分から僕の背中に手を回して胸に顔を埋めた。

今日は四月一日。エイプリルフール。四月馬鹿。
虚実と真実が入り乱れる日。
果たしてどこからが虚実なのか。どこまでが真実なのか。そんなこと、彼らにだって分からない。

ありがとうございました


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