Ex(本妹の余裕みたいな)



今日はお兄ちゃんとデートです!
大切なことなのでもう一度言います!
今日はお兄ちゃんとデ「早く支度しろ」……えへ、案の定怒られました、へへへ。でも気にしない、久々のお出かけで嬉しいからね。

「大学生は夏休みが長くて良いなぁ。私も9月まで夏休みしてたい」
「その分個人の自己管理能力が問われるけどな」
「勉強も財産、遊びも財産! ってこの間担任の先生が言ってた」
「長尾先生そういうの好きだよな」

目一杯のおしゃれをして、たっぷりお兄ちゃんを待たせて、それから共に繰り出したのは家から二駅先にできた新しいショッピングモール。中央の吹き抜け部分には世界的に有名なガラス彫刻師の人が作ったオブジェがあり、その周りを有名なアパレル、アンティークグッズ、インテリア等々様々なテナントが囲っている。6階建ての大きなその建物は、オープン初日から大賑わいとネットニュースでも大きく報じられていた。

少しでも混雑を避けようと、テスト期間(早帰りの日)という平日を選んで来たわけなんだけど…

「す…ごいねー、どのお店も人でいっぱい」
「…だろーな」

ごった返す施設内を見て、早くもお兄ちゃんは辟易しているようだった。

「で、なんだっけ。お前の目当ての…」
「クレープ!」
「へいへい」

そう、今回はショッピングモールの偵察だけでなく、ここにあるクレープを食べることが大切なミッションだったのである。なんかよくわかんないんだけどめちゃくちゃ可愛いんだって。よくわかんないんだけど。

エスカレーターで5階まで登り、人の流れに従いながら進んでいく。だんだんその流れが鈍くなる頃には、目当てのクレープ屋さんから伸びる行列も判別できるようになっていた。お兄ちゃんと2人、一番後ろに並ぶ。すごい、これ何十人くらい並んでるんだろ。

「最後尾はここだね」
「クレープにこんだけ並ぶのか…テーマパーク並みだな…」
「カップルが別れそう…」

並ぶばかりの某テーマパークでは会話が保たないとか計画通りに行かないフラストレーションが溜まりやすいとか、そんな理由でカップルが喧嘩しやすいのだと聞いたことがある。こんな可愛いお店で本当にカップルが破局してしまったら(主に風評被害的な意味で)とんでもないことになりそうだ、と私は顔をしかめながら言ったのだけど、お兄ちゃんはそれを聞くとなぜだか面白そうな顔でにやにやとしだした。性格悪いぞ。

あ、でもちなみに私とお兄ちゃんはその点全然問題ないですよ!!! 会話が保たないとかないし、計画なんかそもそも最初からないに等しいし、何より…

「ったく…いつまで経っても進まねえじゃねーかこの行列…。ブルドーザーかなんかねえかな…」
「人を掻き起こすのは流石にどうかと思うよ」

…うん、何よりお兄ちゃんは生まれた時からフラストレーションマックス人間なので。今更行列くらいじゃ何も変わりません。良いんだか悪いんだか。

それからたっぷり30分並んで、手に入れたのは『天使の涙』とかいうとんでもない名前のついたクレープ。中身はブルーベリージャムと生クリームと、それからイチゴ。どの辺が天使でどの辺が涙なのかはよくわからないけど、とりあえずこのクレープがなんでここまで有名なのかはよく理解できた。

「かっ…かわいい……!」

そう、とっても素敵だったのはクレープの最後のトッピング。
具を生地で巻いた後、一番上の部分にふりかけられたのは薄く型どられた星型のカラーチョコレートだった。ちょこんと乗せられたハート形のイチゴの周りに散りばめられているチョコレートは、確かにトレンドに敏感な女子達の話題を一瞬でさらったのも頷ける。

「これはさすがの私もきゅんとした…」
「食えば同じだろ」
「ロマンのカケラもない…これだから男子大学生ってやつは…」

食べるのがもったいなくていつまでもクレープを眺める私の横で、見ればお兄ちゃんは既に半分くらい食べてしまっていた。

「えっ早っ、そっちのも味見しようと思ってたのに!」

お兄ちゃんが選んでたのは『虹の終着点』。これまた何がどうしてそんな名前になったのかはわからないけど、確か中身はチョコレートソースとマシュマロとバナナ。
私が驚きに任せてわんわん喚いていたら、

「なんだよ食いたかったなら早く言えよ、ほら」

お兄ちゃんは躊躇せずクレープをぬっと突き出してくれた。

「おお優しい……じゃあお言葉に甘えて…いただきます」

お兄ちゃんの手からクレープを一口。チョコとマシュマロとバナナという重たいくらい甘い味が口いっぱいに広がる。加えて生クリーム! これ生クリーム超入ってる!

「しっ、幸せの味がする…」
「そりゃ何よりだ。口の端クリームついてんぞ」
「げ、こっち?」
「違うこっち」

少し屈んで私の口の端を拭ってくれるお兄ちゃん。慌てて私はカバンのポケットからティッシュを取り出し、お兄ちゃんの指に移ったクリームを拭き取った。

「サンキュ」
「いえいえこちらこそ」

気を取り直して自分のクレープを食べ始める…と、ん〜こっちはベリー系の酸味が特徴的。さっきまで甘みが口に残ってたから、爽やかな味(それでも甘いけど)は良い具合の口直しになってくれる。

「…………」

あーおいしいなー、これなら3つくらい食べれちゃいそう…。

「…………」

…こ、この星のチョコなんて食べるのが本当にもったいないなぁ…。

「…………」

…………いや、おいしいし可愛いんだけどさ。

「…………………………」
「………あの、」

味わいながら食べていたつもりだったけど、途中で耐えきれずクレープを持ってない方の片手を挙げて発言の許可を乞う。

「なんだよ」

あのね、さっきから、お兄ちゃんの、視線が、痛い!

お兄ちゃん、一瞬で全部食べ終わったと思ったら私の食べる姿をじっと見出したのよ。わかる人にはわかると思うんだけど、食べてる時にじっと見られるのってめちゃめちゃやりづらいじゃん。

「見られてると食べにくいんだけど……」
「…あ、悪い」

こっちが思い切って言った割には特に苛立つ風もなく、素直に気づかなかったというような顔で謝ると、お兄ちゃんはふいと視線を逸らした。なんであんなに見られてたんだろう、とお兄ちゃんの横顔を今度は私がぼんやり眺めながら考えたところで――――あぁそっか!

「ごめん! 私自分が貰うばっかりでお兄ちゃんにあげてなかった! こっちもおいしいよ!」

いやぁこれは盲点だった。ぬっとクレープを突き出しお兄ちゃんの眼前に持っていく、とお兄ちゃんはあからさまに表情を歪めた。

「いや別に欲しいわけじゃねえけど」

んもー物欲しそうな顔(たぶん)して見てたくせによく言う!
否定されても手を引っ込めずにいたら、お兄ちゃんはすぐに意地を張るのをやめ、そっと顔を近づけてきた。ほらー、やっぱり食べたかったんじゃん(たぶん)。

…関係ないけど、私お兄ちゃんのこのちょっと屈んだ時の顔の角度好きなんだよね。わかるかな、普段は背が高くてむしろ顎の下から見上げるばかりだから、綺麗な鼻筋とか睫毛のくりんってなってるところとかが見えるとちょっとテンション上がるの。どうせそれ言うとまた気持ち悪がられて一生屈んでくれなくなるから言わないけど。

「うまいじゃん。俺もこっちにすりゃ良かったな」
「でしょでしょ」

珍しく素直に喜んでいるお兄ちゃんに私もつい勢い込んで答える。するとその時――――

「付き合いたてのカップルかよ!!」

唐突に、そんな大声が近くから聞こえてきた。

「え?」

ものすごく聞き馴染みのある声に思わず顔を上げると、そこには声に違わずものすごく馴染みのある顔が……。

「高尾!」
「げ、緑間まで」

いつもの二人組が、よく似た呆れ返った顔をしてこちらを見ていた。この2人、性格も顔も全然似てないのに、たまにこういうそっくりな表情するんだよね。やっぱいつも一緒にいると似るのかな。

「なんだ、いたなら声かけてくれれば良かったのに」
「いや声かけられるかよ、完全に今2人の世界にいたろ」
「ご無沙汰してます、宮地さん」
「…なんでお前らこんなとこにいんだ」
「えーと、まぁいつもの用事です」

どうやら、2人は緑間のラッキーアイテムを探しにはるばるここまでやってきていたらしい。

「今日のアイテムは?」
「ガラス彫刻だと」
「あー…吹き抜けんとこにあるやつね…。でもガラス彫刻ならその辺の雑貨屋さんとかで売ってるやつで良かったんじゃないの? むしろそっちの方が直接持ち運べるし」
「撮影データでも問題はない。だったらせっかくだ、大きいものの方が良いだろう」
「………………緑間らしいね」

聞けば、5階くらいの高さから写真に撮るのが一番全体を綺麗に収められるんだとか。

「真ちゃんがベスポジを探して撮影するまでの間、俺はここのベンチで待ってるからな〜…ってちょうど別れようとしてたとこで宮地さん達を見つけたってわけ」
「なるほど理解した」

高尾の話通り、というか会話をしている間にさっそく緑間は人ごみの中へと消えてしまった。相変わらず衰えることのないラッキーアイテムへの執念にはもはや感心させられるしかない。
一瞬だけ緑間の姿を探してきょろりと辺りを見回した時、同時に私はお兄ちゃんまでもが消えていることに気づいた。

「…ってあれ? お兄ちゃんもいない」

ちょっと目を離した隙にお兄ちゃんまで紛れてしまったようだ。とりあえず電話を入れてみたけど、応答なし。仕方ないので、高尾が待機すると言っていたベンチに私も大人しく腰掛ける。ついでにクレープも食べる。

「あれ、探しに行かなくて良いのか?」
「うん、そのうち戻って来るよ。おおかたトイレかアイドルショップだと思うから」
「トイレはともかくアイドルショップって」
「お兄ちゃんには言ってなかったけどこのフロア アイドルショップがあって、ここだけの限定品とかもいくつかあるらしいんだよね。たぶんあのドルオタの目に入ろうもんなら我を忘れて吸い寄せられるんじゃないかと」
「冷静な分析あざす」

ま、今日は元々クレープ食べた後にそこ行くつもりだったし。サプライズにしようと思って一応黙ってはいたけど、自力で見つけてくれたんなら自由に心ゆくまで堪能してきてほしい。

「…つか前から気になってたんだけど、なまえ的にみゆみゆってどーなん?」
「どう、とは?」
「だって宮地さんあれは相当好きじゃん? 羨ましい〜とか、私がいるのに〜とか思わねーの?」

嫉妬しないか、ってことかな。
あんまりちゃんと考えたことなかったけど…お兄ちゃんがみゆみゆのこと相当好きなのは確かで……まぁお兄ちゃんは弁えたファンだからガチアプローチとかはしないんだろうけど……もしひょんなことでみゆみゆの目にお兄ちゃんが留まったら……あんなミケランジェロもびっくりなイケメンに落ちないわけないから……そしたら2人は付き合って……最終的には……

「…アイドルがお義姉さんってちょっと照れるね」
「よーしわかったちょっと落ち着け」

高尾は大きな溜息をつき、「なんかやっぱどっかがズレてんだよなぁこの兄妹…」と呟いた。ひょっとして私は今喧嘩を売られてるんだろうか。

「ま、考えてみりゃ確かに嫉妬する余地もねーか」
「ん? それはまたどういう?」
「いや、実を言うと俺さっきちょっとお前らの安定さにビビったばっかなんだわ」
「何の話よ」
「なまえがクレープ食べてる時の宮地さんの顔の話よ」

私が食べてる時の顔、というとあのあまりにもこそばゆそうな視線のことかな。確かにお兄ちゃんって普段ああいう顔しないし、高尾からしたら珍しいのかも。

「あんまりにも慈愛に満ちた眼差ししてるもんだからさぁ、一瞬なんか乗り移ってんのかと思った。俺らには絶対あんな顔してくんねーよ」

ん?
じ…あい?

「慈愛………? お兄ちゃんが?」
「え、自覚ナシ?」

高尾は目を大きく見開いて驚いてみせる。

「いや、あれはクレープおいしそ〜って顔ではなく?」
「………そこでそういう王道ヒロインみたいなボケかます?」
「とりあえずさっきから喧嘩売ってる?」

高尾はきゅっと口をすぼめて黙り込んだ。私が怒ったせいもあるんだろうけど、何て言葉を返そうか悩んでるようにも見える。

「…宮地さんがお前のことどういう顔して見てるか知らねーの?」
「スーパーウルトラ世界一可愛い妹だなぁって顔」
「ごめん訊いといてアレだけどそれは言い過ぎだと思う」
「さすがに冗談だよ」

冗談わっかりにく! と高尾が叫ぶ。いや私もお兄ちゃんに大事にされてるのはわかってるけど、でもお兄ちゃんが本当にスーパーウルトラ世界一好きなのはバスケだから。私の一番のライバルはバスケだから!!

「ま、良いけどさ。とにかく遠目から見たらお前ら なんかスーパーモデルのカップルみたいだったわけよ。オーラありすぎて俺は引いたわけよ。そんな奴とアイドルを比べたところでどうも思わなくて当然だなと思ったわけよ。なんつーか、本妻ならぬ本妹の余裕みたいな」
「一つ言っとくけど君らも結構目立つからね。私もたまに引いてるからね!」

なんというか、多分高尾が言ってるのは完全にお兄ちゃんのオーラに引きずられてるだけだと思う。よくわかんないけど、うちのバスケ部の人達って妙にオーラあるから。そしてつい張り合うように言ってしまったけど、冷静に見ても私はお兄ちゃん以上に高尾緑間コンビの方が存在感を放ってると思う。外見はもちろん……まぁ、移動手段的な意味でもね。

「…男前と美人のごつい高校生がリヤカー引きながら街を走ってる姿って改めて考えるとシュールじゃんっていう」
「頼むから改めて考えないでください」

言葉では懇願しつつもすっかり諦めたように笑う高尾。1年以上緑間とそんな関係を続けたせいで、チャリヤカーは彼らの中ではすっかり当たり前の道具になってるんだろう…と、ちょうどこちらへ戻ってきた緑間を見ながらぼんやりと考える。

「おかえり緑間。綺麗に撮れた?」
「ぬかりはない」

どことなく自慢気な顔の緑間にカメラフォルダを見せてもらう。角度や全体の収め方が巧いのはもちろんのこと、照明の光が反射していることで写真の中のガラス彫刻は本物以上にキラキラと美しく輝いていた。

「緑間って写真撮るのもうまいんだね」
「ラッキーアイテムを撮影するのに下手があっては意味ないだろう」
「今度私の証明写真も緑間に撮ってもらお」
「お前はラッキーアイテムにならん」

いつもの厳しい軽口(緑間のこれ、あくまで真面目に言ってるのはそうなんだけど一応信頼してくれてるからこその言葉らしいよ。知ってた? 私は一年かけて知った!)に笑いながら次の反論を考えていると、

「うちの妹をアンラッキー呼ばわりするのかお前は」

と、クレーマーもびっくりの謎理論が私の声より先に飛んで行った。誰の声か? 考えるまでもない、マイブラザーですよ。いつの間に戻ってきていた、そしてどうしてこんな絶妙なタイミングで戻ってきた。

「……そういうつもりはありません」

とはいえ緑間もこの一年でだいぶ訓練された。今更お兄ちゃんの(シスコンとアンチ緑間の掛け算から繰り出される)スーパーモンスターブラザー発言を受けたところで顔色一つ変えない。

「ちょっと写真がうまくて女子からキャーインスタ男子! おしゃれー! 緑間君ってイケメンで頭も良くてバスケもうまくて写真もうまいなんて素敵! って言われてるからってな、うちのなまえはそのくらいじゃなびかねーからな」
「俺的には宮地さんの真ちゃんへの評価がそこまで高いことに驚きなんだけど」
「私も」
「俺、インスタはやっていません」
「そして真ちゃんの反論するとこはそこで良いの?」

この2人の口論は放っておくとどんどんズレていくから困る。高尾なんかは面白がってるばかりだから、仕方なく私がお兄ちゃんの意識をこちらに逸らした。

「ね、ねぇお兄ちゃん、それより良いものは見つかった?」
「あ? なんの話だよ」
「え、さっきまでアイドルショップ行ってたんじゃないの?」
「や、俺はただトイレに………ってそんな店あんのか!? 何階だ!」

アイドルショップを見つけてふらふらしていたわけじゃなかったらしいけど、狙い通り意識は完全に緑間から移ってくれたようだ。良かった。

「このフロアの向こう側の突き当たり…」
「もちろんみゆみゆのは」
「限定グッズがあるってネットでは」
「よし今すぐ行くぞ! じゃあな高尾! 緑間!」
「あ、ウィッス…お疲れっす…」
「お疲れ様です」

あいさつもそこそこに、お兄ちゃんはものすごい勢いで去ってしまった。行くぞ、と言われたからにはきっと私もついて行くのが前提なんだろう。行ったところで店の前で待ってるだけ、ってのがオチなのは見えてるけど。

「やー…すげー切り替えようだったなあれ。真ちゃんが一瞬でアウトオブ眼中だったぜ」

高尾がけらけらと笑っている一方で、緑間は心なしか呆然としているようだった。直撃してきた嵐が過ぎ去った後のような気分にでもなっているんだろう。
お兄ちゃんが別に普段からあんなにポンコツってわけじゃないのは私達全員が重々承知しているけど、だからこそたまに出るああいうネジの吹っ飛んだ言動にはかなり驚かされる。

「なまえで耐性ついてなかったら俺、プライベート宮地さんについていける自信なかったかも」
「なに私で耐性つけるって」
「いや、バスケやってる時の宮地さんって本当カッコいいなって話だよ。なー、真ちゃん」
「俺に同意を求めるな」

しかめつらで睨んでみせたものの見せかけの怒りなんて長続きするはずもなく、すぐ高尾につられて笑ってしまった。
仕方ないので私もよっこらせと立ち上がる。ま、お兄ちゃんがポンコツモードの時は妹の私がしっかりせねばね。たとえどれも同じくらい可愛いとしか思えないみゆみゆの写真を見比べさせてどっちの方が可愛いでショーを始められるとしても、私くらいは付き合ってやらねばね。

「……ところで高尾氏、一つつかぬことを尋ねたいのだけれど」
「あいあい」
「……なまえブロマイドとか作ったらお兄ちゃん、買ってくれると思う?」
「…やっぱ嫉妬してんの?」

茶化しながらも返ってきたのは、宮地さんなら多分販売元から買い占めると思うよ、という言葉だった。












「真ちゃん的にはなまえのブロマイド売ってたら欲しいと思う?」
「いらん」
「即答かよ」









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