Dear*りーこ様
2023/03/02

はじめまして。お返事が遅れ、大変失礼いたしました。
BHT、読んでくださりありがとうございました!

ヒロインは、きっとどの寮に属されてもその寮に相応しい資質があると言われていたと思います。
確かに、母親に何を言われても耐え続け、レディとして相応しくなるため地道な努力を続け、友人を大切にしながら生きる11歳のあの様はハッフルパフに一番近かったかもしれないですね。

でも、そんな彼女を"グリフィンドールの申し子"にしてくれたのは、リリーやシリウスをはじめとするグリフィンドールの仲間でした。
人が人と本当の意味で分かり合うためには、とてつもない時間と密度が必要だと個人的に思っています。
なので、とても長い話となってしまいましたが、全て無駄のない"人生"を描けたのではないかな、と我ながら思っておりました…ので、その意図を汲み取っていただけてとても嬉しいです。

原作に忠実にするためには、あくまで彼らの「空白」を埋めることしかできませんでした。
そんな個人のメタ的な信条のために、ヒロインは一度現世と別れなければなりませんでしたが、仰る通り、「死」とは全てを消し去ったり失わせたりするものではないと考えています。
物語の「その後」だったり、あるいは、もしありえるならばりーこさん自身の感情だったり……あの結末の後でも、何かを残せたのだとしたら、作者としてこんなにも誉れ高いことはありません。

そして番外編まで言葉を寄せてくださり、ありがとうございます。
「あのこ」は大切な読者様が読みたいと仰ってくださったことによって生まれた物語なのですが、ヒロインが"人"として生き、様々な人と関わってきた以上、名前のない人達が彼女に対してどう思っているか、というその"印象"自体は生きているはずだと思ってあのような構成にしました。
ヒロインとしてでももちろん構いませんし、「あのこ」のうちの1人でも嬉しいです。りーこさんが一緒にBHTの世界に入ってくださったのなら、とても幸せなことだ、書いて良かった、と心から思えます。

BHTは私の中でも、ひとりの人生を最初から最後まで書き抜いた、渾身の一作でした。
たくさんの温かいお言葉と、一緒に楽しんでくださったという気持ちの伝わる濃密な感想、本当に、本当に嬉しかったです!!!!!
こうして大切なお時間を割いて読んでくださり、コメントまで寄せてくださり、ありがとうございました。
DL版も随時進めております! まだまだ彼らの物語は終わりません!
是非また、何度でも共に彼らとの人生を楽しんでいただけたら幸いです。

重ね重ね、感謝を申し上げます。
ありがとうございました。




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