Zodiacの情報担当の部屋には今日もCapricornがキーボードを叩く音が響く。その音に紛れるように小さく音を立てて同じく情報収集担当のCastorが部屋に入ってきた。

「ただいま。」

上着をソファに投げながらCastorが言うとCapricornは少し目線を配った。

「今日の収穫は?」

下衆な男から下衆な方法で集めたものにどれだけの価値があるかは期待してないけど。そう冷たく言い放つCapricornにCastorは嫌な顔をすることなくふふふと笑う。

「やだ、Capricornたら嫉妬?ちゅーしてあげようか?」

またパソコンの画面に視線を戻したCapricornの後ろに回り黒革の手袋で包まれた手でCapricornの頬を撫でながら囁くCastorは楽しそうだ。

「バカじゃないの?」

「Je suis folle de toi?(私、貴方に首ったけよ?)」

「Tu es moqueur.(君は冷やかしが好きだね。)」

Capricornの首に絡みつくように抱きつきながら甘えるような声を出すCastorにCapricornは呆れたように息を吐く。

「それより、早く情報は?」

「酷い、私本気なのに。」

口ではそう言いつつも嬉しそうに笑うCastorはCapricornから離れるとCapricornの隣に腰掛けた。

「でも、そうねCapricornが私を愛しちゃうくらい面白い情報を教えてあげるわ。」





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