DabihとScopioが言い渡された任務を無事終えアジトに戻ったのは朝方だった。Libraは不在のはずなのでAriesとTaurusに今回の任務について報告するためにAriesの部屋に直行した。
「おう、お疲れ」
「Scopio、Dabihお疲れ様。」
Scopioが扉をノックして部屋に入ると椅子に腰かけた2人が笑顔で迎えてくれた。
「お疲れ様です。」
「お疲れ様です。」
丁寧に腰を曲げ2人揃って挨拶をするとTaurusがくすくすと笑う。
「本当に君たちは真面目だね。今日の報告でしょう?さ、座って。」
「ありがとうございます。しかし今回の報告は短いので立ったままで大丈夫です。」
「そう?じゃあお願い。」
「はい。」
Taurusに促されるまま今回の報告に入るScopioの声に耳を傾けているとそれまでパソコンに視線を注いでいたAriesがDabihに手招きをした。ScopioとTaurusの邪魔にならないよう静かにAriesのそばまでいく。
「任務終わったばかりで悪いんだが迎えに行ってほしいやつが居るんだ。」
「誰でしょう?」
囁くように話すAriesに合わせDabihも囁くように声をだす。
「CastorとAquarius。」
Ariesの発したコードネームにダビーは眉ねを寄せる。
「AquariusとCastorですか?」
「ああ、発信器がおんなじとこで光ってるから一緒に居るはずだ。」
「分かりました。場所はどこでしょう。」
苦手な2人のお迎えは気が乗らないが上司の命令には逆らえない。Dabihは気付かれないように小さくため息を吐き、時計を見た。
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