「頬、大丈夫すか?」
帰り道Piscesがまだ血が流れるAriesの頬を心配する。
「ああ。かすり傷だ。」
「そうっすか。」
静かな夜にまた沈黙が戻る。
"白猫"なんだろ?
Ariesの頭の中はBetelgeuseの言葉が反響していた。
もうそんな情報が回っているとは。
果たしてこれはあいつにとって俺たちにとって
どう作用するのだろうか。
闇に光る月は白く輝いている。それは今は自分のものとなった"白猫"の髪を想起させる。
今回もまた偽者であろうターゲットを腕に抱えAriesは想う。
早く帰って会いたい、そして今日はうんと甘えさせてやろう、と。
prev next