第3位〜第1位

 
「と、いうことで結果発表をはじめる。何か言いたいことある奴。」

どーんという効果音が似合う風に会長椅子に座り口を開いたのは不知火一樹。

「はい!」

一樹の言葉に会長椅子と向かい合う位置にあるソファに座る巽星華がビシっと挙手をした。

「はい、星華。」

「と、いうことでってどういうことですか!」

「と、いうことだ。」

星華に少々強引な返答に不満気な顔の星華。それを隣に座る東月錫也がよしよしと宥める。

「他に。よしないなら本題に入るぞ。」

「なんか、お腹空かない?」

「クッキー食べるか?」

「食べる!」

「お前ら!俺を無視するな!!」

「ん?ああ、かずくんこっちは気にしないで続けていいよ?」

星華は錫也の出したクッキーをほおばりながらにっこりと一樹に微笑む。

「もういい。でもな、星華が3位だからコメント最初だぞ。」

「ふ?ひょっとまっひぇ」

「星華先輩、飲み込んでから喋りなさい。」

焦りながらも錫也に言われた通りクッキーを飲み込んでから星華はこほんと咳払いをした。

「えっと、まさか3位になれるとは思ってなかったのでびっくりしてます。ありがとうね。私も投票してくれたみんなが大好きだよー!これからも頑張るから応援よろしくね?」

「はい、じゃあ次2位の東月。」

「え?かずくん1位なの?おめでとー。」

「当たり前だ!すごく意外そうな顔すんな星華!」

「ごめんごめん。はい、じゃあ錫也、コメントよろしくー」

一樹と星華の漫才のような会話に苦笑しつつ錫也がはいと返事をする。

「このサイトでは二つの連載に多く出てて、どっちの俺かは分からないけどたくさんの投票ありがとう。これからも一緒に楽しいことしような?」

錫也がコメントを言い終わったのを見届けて、一樹はよいしょとオヤジ臭い掛け声とともに立ち上がる。そして堂々とした顔で大きく息を吸った。

「よし、じゃあ最後に俺から。これからも俺についてこい!絶対幸せにしてやる!以上!」

生徒会室には若干不釣合いな大声に星華と錫也は驚いて顔を見合わせた。しかしその顔もすぐにへなへなと緩んだ。

「・・・ふふ」

「・・・ははは」

「「かずくん(会長)らしい。」」


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6つに短編に渡る結果発表も今回で終わりです。

1、2位はこの二人が来るだろうと思っていたものの3位が意外すぎた結果でした。メールや拍手コメにて椿や千歳にはけっこうコメント来るんですが星華にはあまり来ないのでてっきりあんまり順位あがらないかな?と思っていたのですがまさかの3位!!でもなぜか投票時のコメも星華あてには一通も来ませんでした(笑)星華ファンさんはシャイな方が多いのでしょうか?

ということで、3万打記念人気投票でした。たくさんの投票ありがとうございました!明日、まとめとちょっとしたおまけを更新しようと思います。

これからもヴェレーノと管理人をよろしくお願いいたします。








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