第7位〜第4位
放課後だというのになぜかキリっとした空気に包まれた星座科2年の教室、4つの机が正方形に並んでいる。
「では、これから第一回rossetto(veleno)内キャラクター人気投票結果発表7位〜4位を開始する。」
「固っ!!宮地かてーぞ!」
「むむ、犬飼、まだお前の発言の番ではない。」
「そうですよ犬飼くん、流れを乱さないでください。」
「す、すみません。」
真面目の化身ともいえよう宮地龍之介と天野千歳が台本らしきものを手に犬飼を睨む。どうやら、犬飼の発言は台本外だった模様。
「気を取り直して、結果の方だが今まで同様カウントダウン方式で発表していく。」
「宮地先輩、なんで星座科の教室なんですか?このメンバーだったら別に弓道場でいいじゃないですか。」
「木ノ瀬!今犬飼にも言ったが流れを乱すな!!」
今度は唯一の1年木ノ瀬梓が流れを完全に無視し宮地に話しかける。
「すみませーん。でも、そうこうしているうちに宮地先輩と天野先輩のだーいすきな練習時間が減っちゃってますよ?」
梓の空気を読まない発言に宮地と千歳はカッと目を見開く。思うとおりに進まないことに相当苛立っているようだ。
「ちょ、木ノ瀬こいつらを煽るな!」
「はいはい、黙りますよ。」
犬飼の仲裁にしぶしぶと言った感じに口を閉ざす梓を確認して宮地と千歳は台本らしきものに視線を戻した。
「よし。では第7位犬飼隆文。初期候補メンバーに居なかったものの追加されるか否や驚く程の得票で見事トップ10入り。ということだ。では、犬飼から投票してくれた方々にコメントを。」
「うお!あんまり俺の話とかないのにたくさん票ありがとさん。これからもよろしくな。」
「では続いて第6位天野千歳。票数では6位だが夢主の中では一番多くコメントが寄せられた。鈍感さ、真面目さに好感を寄せられたようだ。天野、コメントを。」
「はい。どうもありがとうございます。堺さんや巽さん、夏目さんのような華やかさとかないのですがこんなに好感を寄せてくださって嬉しい限りです。これからも青春に全力を注いでいこうと思います!!」
「次、第5位木ノ瀬梓。投票開始日から安定した得票で堂々5位にランクイン。”あずにゃんはすはす”という愛の篭ったコメントも頂いた。じゃあ木ノ瀬。」
「どうもありがとうございます。まぁ、ぶっちゃけ僕ならもうちょっと上狙えるかなと思ったんですが、上位の先輩方はすごく強かったですね。次回は1位にして下さいね、なんて。本当にありがとうございました。」
それぞれにコメントを述べ終わったのを確認した宮地はうんと頷き台本を閉じる。
「では、最後に恐縮だが4位にならせていただいた俺から。管理人のくだらない企画に協力してくれて礼を言う。そして、俺自身この票数に満足することなくこれからもここに来てくれるみんなのためにより一層努力を重ねていく所存だ。」
解散!部活に戻るぞ。
いつもどおり気合の入った副部長の声に星座科の教室に集まった弓道部メンバーは席を立った。
「んー、やっぱあの二人固ぇな。」
「まぁまぁ犬飼先輩、だいたいあの二人から真面目さ抜いたら何が残るですか?」
「・・・木ノ瀬、それ、何気に酷いぞ。」
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第7位〜第4位でした!
それにしてもうちの梓は自信家というか傲慢・・・←でも、梓だいすk・・・梓連載とかしたい←←
ということで次回、TOP3です!!
ありがとうございました!!
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